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夢を見るべきか、見ざるべきか、それが問題だ。 [日々思うこと]

 夢は、「見る」ものでも、「語る」ものでもなく、「実現させるもの」だ。

 ……誰の言葉だか知りゃしませんが。歌の歌詞か、ドラマのセリフだったかもしれない。

 どうも、いらっしゃいまし。
 カプチーノなんぞ、いかがでしょうか?

 さてさて。
 猫カフェに新規のお客さまが到来。
 猫カフェは、年中お客さまをご招待申し上げておりますが、実際に訪れてくださるのはほんのわずか。どうにも、「ご招待」が「社交辞令」と思われてるのかしら?
 我が辞書に「社交辞令」という文字はないのだけれど…。いや、猫たぬきが如何にも怪しく思われているのか?(笑)
 さて。
 今回のお客さまは、若きイケメン油絵画家のY君。
 とある場所で、ひょんなことで知り合い、猫カフェにお招きしたお方。
 まず、初めに興味を持ったのは、彼の持つ雰囲気。
 「この人は、いくつの顔を持ってるんだろう?」と思ったのがきっかけ、かな。
 私が興味を持つ人って、やっぱりこのタイプなのかなぁ。「何を考えてるのかわからない」系の人、と言おうか。自分が単純な人間だから、複雑な思考回路を持ってそうな人に惹かれるのかも。
 彼の絵を見ると、もっと興味が深まる。
 私は絵を見て講釈を垂れるほどのアート知識には乏しいのだけれど、ものすごく想像力がかきたてられる絵。一枚の絵から、ものすごくたくさんのストーリーが生まれそうな絵。明るいのか、暗いのか、嬉しいのか、悲しいのか、相反する感情が一枚の絵の中に混在しているように見える。
 彼がデータ画像を送ってくれたので、パソコンの待ち受け(と言うのか?)画面にしているのだが、ずーっと見てても飽きない。こんなに見てて飽きない絵は、岐阜城で見た信長の肖像画以来かもしれない。(ちなみに名古屋城には、信長、秀吉、家康の肖像画があります)

 さてさて。
 彼と会話を交わしての感想。
 うーん。今の20代って慎重だわ!! ということ。考えてることも深い。
 思慮深いとか、謙虚とか、まさにこういう青年のことを言うのだわ。
 如何に自分が浅はかに人生を生きてるか考えさせられる(笑)

 「夢を見ろ」と励まされ、「夢を見るな」と笑われる、そして今宵も目を閉じる……。
 ……焼酎のCMだったかな? うろ覚えなので間違ってるかもしれないけど、まぁ、こんな感じのことを言ってた回があった。
 「夢」って何だろう?
 夜寝てる間に見るのも、夢。
 「いつか白馬に乗った王子様が私を迎えに来てくれるんだわ」と思うのも、夢。
 医者になる、弁護士になる、役者になる、画家になる、脚本家になる、と思うのも、夢。
 夢がなければ、人生つまらない。だけど、夢だけでは生きられない。

 「僕は欲張りだから」
 と、彼は言った。
 確実に手に入れたいから、周りの状況を見ながら慎重に判断する、と。

 もちろん、ワタクシ猫たぬきも欲張りだから♪
 今やりたいことを、とりあえず口に出してやりたいと言ってみる。来年まで生きてるかどうかわからないんだもの、今やりたいから、やりたいと言って何が悪いの?的な計画性ナシの行き当たりばったり。この世の中、犯罪以外にやっちゃいけないことは何もない。何だってやっちゃっていいと思うの。もちろん、今日やりたいことが明日もやりたいことなのかはわからないし、思考なんてどんどん変わっていく。気まぐれと言われようが、夢ってそういうもの。でも、今日の夢を誰かに語れば、それが現実に近づくかもしれない。
 心の中で思ってただけじゃ、人には伝わらない。
 言葉にして表現して、初めて伝わる。伝わることによって、言葉がカタチある何かに変化することもある。
 それは夢だけじゃなくて、愛情表現だって何だって同じだと思うけどね。

 Y君から見たら、私は「何て夢見てフワフワ生きてる奴…」と思ったことだろう。
 でも最近思うのだ。
 夢を見るとか語るとかって年齢じゃないね。状況もあるし、性格もある。
 けど一番は、「タイムリミット」だと思う。
 人間、生まれたからには必ず死ぬ。だけど、自分が死ぬ日を誰も知らない。わからないから、怖がらずに生きていけるのかもしれないが。
 自分は何歳まで生きられるのだろう? その中で、どれほどのことを出来るのだろう?
 若い頃は、明日は永遠に来るだろうと、どこかで信じてる。
 だけど、年齢を重ねるにつれ、明日が確実に来るのかどうか疑問符がつく。
 だから、どんどん貪欲になる。
 生きてる間に、あれもしたい、これもしたい。まだまだやりたいことがたくさんある。
 どうも人間は、死を宣告されてから、生に執着するきらいがあるが、余命がわかってから、やりたいことを言い出したのでは遅すぎる。
 今日夢を見ないと、語らないと、いつその夢が実現するの?
 ちっちゃな夢から、壮大な夢まで、夢にはたくさん種類があるけれど、どうせ見るなら、人にも語ろうよ、実現させてみようよ。
 自分のやりたいことや夢を語るのは楽しい。
 人の夢を聞くのは、もっと楽しい。
 その人の、生き生きとした表情が見られるから。

 私は壊れかけのつり橋も渡っちゃうタイプのノー天気人間だけど、Y君は石橋を叩いて渡る慎重派。それも彼の性格だし、個性だし、魅力でもある。
 ま、だいたい逢ってまだ二度目の人間に、熱く夢を語るひとはいないか。(私は初対面でも語っちゃうタイプですが)今後付き合っていくにつれ、彼の内に秘めてる夢を聞いてみたい。

 私は、やりたいことしかやらない。
 それは、恵まれてるから言えるセリフだ、とよく言われるけど。
 「恵まれた環境を手に入れるための(もしくは維持するための)努力をしている」とは思ってくれないのかな?
 誰しも最初から恵まれた環境にいるわけじゃない。もちろん、果報は寝て待てなんてありえないし、棚からボタ餅も降ってこない。
 何かが欲しいという欲望は、夢を見るのと同じこと。
 夢を見て、夢を語って、何らかの努力をするから、夢が現実になるんだ。
 最初から何もイメージしてなければ、夢も現実になりはしない。
 自分は、「どんな夢」を見て、「どんな夢」を叶えたいのか。
 タイトルで「夢を見るべきか、見ざるべきか、それが問題だ…」と、ハムレットの嘆きのように書いたけれど、「~するべき」と言わなくても、人は夢を見るものでしょう。それを語るか、語らないか、実現させようと思うか、思わないかの違いだけだと思う。
 私のように節操なく人に夢を語っちゃう人間も如何なものかと思うけれど、夢は、口に出して言葉にした方が叶いやすいような気がする。(経験上、そう思う)
 「夢」というフワフワと現実離れした言葉がお気に召さないのなら、「目標」という言葉に言い換えてもいい。
 目標を達成させるためにどうすればいいか? 口に出して人に計画を語ったほうが、自分の頭の中だけで考えてるよりも、助言をもらったりいろんな気付きがあったりして、早くゴールに近づくのではないだろうか?

 久しぶりに、小学校の卒業文集などを開いてみる。
 ……書いてますよ、しっかり。「私の夢」(笑)
 お菓子屋さんになりたい、パン屋さんになりたい、喫茶店を開きたい。(食べ物関係ばっかりやね…)お花屋さんになりたい、文房具屋さんになりたい、雑貨屋さんになりたい……。
 どうも、私はお店を開きたかったわけですな。ま、今では「猫カフェ」の亭主ですが(笑)
 文集のページには、12歳だった私の「なりたいもの」が詰まってる。
 そして。
 絵本作家になりたい、なんてのも書いてますね。(絵なんて全然描けないくせにっ!!)
 ……しかしこの頃から、いろんな夢を節操なく語ってたのね。欲張りもいいところだわ(笑)
 中学生の頃には、はっきりと作家になりたい的なことを友達にも先生にも言ってたし、高校生の頃は文芸部で短い小説を書いていた。卒業して就いた仕事は、まったくモノ書きとは縁遠いものだったけど、紆余曲折あって、また昔の夢の通り、何かを書いている。

 夢は、たくさん語ったほうがいい。
 どんなカタチでも、なりたいという思いが強ければ、きっと叶えられるから。
 それが私の持論。

 さて。
 今のところの私の夢は何なのか?
 今年も北海道に行くこと。
 いろんなジャンルのたくさんの人に出逢うこと、話をすること、交流すること。
 おっと、忘れちゃいけねぇ。殿が私よりずっと健康で長生きすること(笑)
 そして。
 今、頭の中に抱えているシナリオのストックを紙の上で表現すること。
 私は死ぬまでに、何作の納得いくシナリオが書けるだろう。そのうちの何作が人の目に触れることが叶うだろうか?

 とりあえず今は。
 「春なのに」で上演する脚本を書くことに専念します。
 Y君と会話の中で刺激を受けて、何かが見えた。
 みかん遊演団を率いるあまる氏は、新作で冒険するより、演者のストックの中からやり慣れた演目を上演することを提案してくれたけれど、去年のチャレンジに対する今年のリベンジは、それじゃダメなような気がして。
 今日の私の夢は、今イメージしてるモヤモヤしたカタチにならないものを、キチンと脚本に仕立てること。それを、「春なのに」で上演すること。
 あまる氏の不在、K氏の出演辞退はイタイけど、強制するのも趣味じゃない。それより「やりたい」と思ってくれる人達で「最高のもの」を作りたい。
 それにはまず「最高の脚本」を書かなきゃいけないのだけど……。やりたいことと出来ることっていうのは、非常にギャップがありますなぁ……☆


 それではお茶にいたしましょう。
 本日、Y君にお出ししたのは、ダージリンティー、カプチーノ、煎茶。
 とんとん出てくるドリンクに、猫カフェのおもてなしに慣れてないY君は恐縮しきり。
 いえいえ。
 猫カフェの亭主、猫たぬきは「やりたいことしかやらない」主義。
 おもてなしをしたくなければ、お願いされてもお茶出ませんから(笑)
 受けてくれてこそ、猫カフェ最上の喜び。
 人の笑顔が、猫たぬきの幸せ。
 おもてなしは、「人のため」だけじゃなく「猫たぬきのため」でもあるのです。
 お返しが出来ず心苦しいなんて野暮なこと。どうぞご遠慮なさらずに。
 あなたの存在そのものが、今目の前で会話を交わしてくれてるこの時間…それこそがまさしくおもてなしの対価なのです。
 ……というわけで、カプチーノを。
 たっぷりの泡が幸せを運びます♪
 来週は、名古屋から新たなお客さまが猫カフェを訪れるご予定。
 さてさて。どんな夢を語ってくれるお方なのでしょうか?
 それではまた次回、お逢いしましょう……♪

 うおっと。もう朝だ。寝ないと!!……って、日本語が変だ(笑)


2010-01-24 06:57  nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 

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コメント 4

猫たぬき

初めまして、tumaさん、nice!ありがとうございます^^;
by 猫たぬき (2010-02-14 22:33) 

だい吉

お久しぶりぶりのだい吉です^^;;
すっかり、ご無沙汰しております。
お元気でしょうか?
いつかは猫カフェにお邪魔したいと思いながら幾年月…
これも夢という事で(笑)

僕は生い立ちのせいか、夢を見るということをちょっと放棄してるところがあります。
あれしたいこれしたいと思いながら、実現できない状況に追い込まれたせいかもですが。
それでも楽器やバイクや車を趣味に出来てるんですから贅沢か。
欲望には忠実なんですが(笑)

でも、今年はなんぞしてやろうと画策中です^^

遅くなりましたが、今年も宜しくお願いいたします^^/
by だい吉 (2010-03-04 14:02) 

猫たぬき

お久しぶりです、だい吉さん!!^^; nice!ありがとうです♪
こちらこそ、すっかりご無沙汰いたしておりますよ。更新もサボりまくってますからねぇ(笑)
だい吉さん、嫁さんさん、なおっさん、皆さん健やかですか?^^;

私も幼少の頃から妙に醒めてるとこがあって、「夢なんてどうせ叶いっこないでしょ」なんて思ったこともありましたけど、年を経て、だからこそ夢を持たなければならないんだ!! という、今の世相に向かって言ってるようなもので…^^;
「欲」っていうのも大事ですよ。その欲を満たすために、辛いことやシンドイことも頑張れたりするんですから。イマドキの「草食系男子」に言いたいですね。「欲を持て」って(笑)

だい吉さんが何を画策してるのか???興味ありますなぁ!!^^;

こちらこそ、今年もよろしくお願いしますです^^;
猫カフェご来店は、どうぞ「夢」じゃなく「現実」にしてくださいよ。富士山とお茶がお待ちしてます♪ 猫たぬきが静岡に居るうちに…(笑)
by 猫たぬき (2010-03-13 03:25) 

猫たぬき

お久しぶりです、somemonoさん!!^^; nice!ありがとうございます。
ご無沙汰しておりますが、お元気ですか?
by 猫たぬき (2010-04-10 01:12) 

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