何時間でも討論出来るような、ひとやドラマに出逢いたい。 [ドラマの話]
ハマってます……。
どうも、いらっしゃいまし。
毎日毎日、蒸し暑いですね。冷たいアイスキャラメルミルクティーなど、いかがですか?
最近、シンクロしてるなぁと思うこと。
昨夜、友達のTっち(日本画家)が遊びに来て、約9時間に及ぶ白熱した演劇論をぶちかましておりました。
彼女がバイクに乗ってお帰り遊ばされたのは、まだ夜が明けきらぬ午前4時……。朝帰りでございますよ、嫁入り前の娘さんが!!(……って、朝帰りの片棒を担いだ私が言うなって)
彼女(Tっち)と私が知り合ったのは、「隣人祭り」という出逢いの場。
「出逢い」と言っても、お見合いパーティーのようなものではありません。耳慣れない言葉でしょうから、「隣人祭り」について、少しご説明を。
私が調べた限りの「隣人祭り」の知識ですが。
「隣人祭り」、発祥はフランス、パリ。ある老人の孤独死がきっかけだったという。
1999年、パリのアパートの片隅で老人が孤独死した。同じアパートの住人が一ヶ月もご老人の遺体を発見できなかったという現実を目の当たりにし、「個人主義」「近隣との無関心」を反省する住人たちが、近隣住民に呼びかけ、それぞれ食事などを持ち寄り、住民同士のコミュニケーションをはかるパーティーを始めた。
気軽な持ち寄り形式のパーティー、人と話すきっかけやコミュニケーションの場を作る行為は、たちまちヨーロッパ全域に広がり、2008年頃から日本でも開催されている……のだとか。
静岡で行われたのは、マンションの住民同士ではなく、知り合いが知り合いを連れてきて、知り合いの輪を広げよう!!という感じのものでした。私は「みかん遊演団」のメンバーで参加したのでありますな。
見ず知らずの他人同士がテーブルを囲んで、飲んだり食べたりしながら話す。
ただそれだけのことですが、常日頃「人との出逢いは偶然ではなく必然」だと思ってる私。
Tっちとは、初対面なのに初対面でないような感じ。肌合いと言うと、ちょっとエロティックな感じがしますが(妄想し過ぎ?)、例えば満員電車の中で、ピッタリと肌と肌がくっついてても全然気にならない。細胞と細胞が同じなような。そんなシンクロ感を受けたのですな。当日は、そんなに話が弾んだってワケでもないのにね。
で。
すべて直感、インスピレーションによって行動する猫たぬき。
名刺交換をして、その日のうちにメール交換して、数日後には猫カフェでお茶。知り合ってまだ二ヶ月弱でありますが、今では9時間ぶっ通しでしゃべってても全然嫌にならない。バンバンお互いのことを言い合う仲になりましたとさ。
う~ん、出逢いってのは、実におもしろい!! (最近、レッドシアターの「カワレオ」が好きです……)
彼女とは性格やものの考え方が似ているだけでなく、生きてきた過程がシンクロしている。
皆まで言わなくても、ひとこと言葉がポンと飛び出しただけで、彼女の言いたいことがわかる。
あうんの呼吸とか、ツーカーの間柄って、時間じゃないのねぇ……。
さてさて。すでに長くなっておりますが、本日のお題を。「今、ハマってるドラマ」です。……いつものことながら、前フリと何の関係もありませんな。
さっき見終わったばかりのドラマ。
「土曜ドラマ リミット~刑事の現場2」について。
これを薦めてくれたのは、Tっちなのです。
昨日の演劇論の中で、私が表現したい世界観を話しておりました。
ノー天気な私ですが、書くものはなぜかシリアス(というより暗い内容)なものが多く、今書いている台本もそうだし、過去に書いたプロットも、どっちかというと暗い話。
それを話していたところ、「このドラマ見てみて!! 絶対、ハマると思うわ」
何でも決めるのは「自分」主義。あまのじゃくで、ベストセラー小説は読まない、大ヒット映画も観ない。人が薦めるドラマなんて観ないと思ったのですが。
……ハマリました。
もう、どっぷりハマリこみましたわ。
私が表現したい世界観てんこ盛り!!
こういうドラマが見たかった!! と久しぶりに思えるものに出逢いました。
昔流行ったトレンディドラマは、「誰もが憧れるような恋物語」という感じだけど、ただ単に見て楽しい、見ておもしろいドラマは、考えることがなさ過ぎてつまらない。(ホントにあまのじゃくだわね)
笑っておしまい、だったら、漫才やコントを見てる方が遥かにおもしろい。
時間を割いて「ドラマを見る」ことは、「何か」を自分の中に残したいから。
見終わったあとに、もう一度、そのドラマについて考えたい。
おそらくTっちも見てるだろうから、次に逢ったときは、また白熱した討論をするだろう。
考え方は似ていても、捉え方や、見る視点は違うかもしれない。
だから、人間はおもしろい♪
何時間でも討論出来るような、ひとやドラマに出逢えるのは、一生のうちに何回あるんだろう?
貴重な出逢いをたくさんしたいものです。
森山未来君が、テレビ画面越しに、こちらをじっと睨んだときはドキッとしたね。
彼の目力。すごい。
すべての役者は、目で決まる。
目が生きてる人は、もうそれだけで誰にも真似出来ない存在感を示すものだ。
あまのじゃくなので、ドラマの内容は書きません^^;
気になる人は、来週見てくださ~い。(……まわし者じゃありませんが)
あ、あと気に入ってるドラマをひとつ。
「官僚たちの夏」
お笑い芸人一切使ってない。笑いなし。「ドラマ」を作ってる。
やるじゃん、TBS!! (静岡はSBSですが……)
昔は、ああいった「アツイ思いを持つ官僚」がいたんだねぇ。
……で、今は?
いたら今の日本、こうまでヒドクなってないか。もし奇跡的に居たとしても、少数の白は多数の黒に飲み込まれるんだろうね。
ちなみに。
今私が書いている台本は、2009年9月9日(999で覚えやすいでしょ?)に静岡のライブバー、フリーキーショウの「水曜いきまSHOW」で演る、ふたり芝居。
違和感のある出逢いでご紹介した「K氏」が主役です。がんばって口説き落としました^^;
告知は近々しますが、シリアスなお話です。
書いたネタは、「土曜ドラマ リミット~刑事の現場2」と、若干かぶってます。シンクロしてるといいましょうか。昔書きたかったものとホント似てる。昔は師匠に「この表現は過激すぎます(放送不可です)」と言われたが、時代が変われば表現出来るものも変わるらしい。当然、事件も変わる。安直過ぎる動機の犯罪が増える。
今日、埼玉であった事件。
「ムシャクシャしてたらから、誰でもいいから殺そうと思った」と、25にもなる女が、包丁を振り回して、小学生を襲っている。
誰でもいい殺人? 人を殺めるという罪を何だと思ってるんだ?
丸腰じゃ、まともに外も歩けない時代じゃあないか。
私の今回書いた台本のテーマは「時効」と「遺族の悲しみ」。
……こう書くだけで、暗いドラマだってことがわかる。
私は「明るい、楽しい=おもしろい」、「シリアス、暗い=つまんない」とは思わない。故に、書く。
時効をテーマにしたコラムは、以前書いたことがあるのだけど、(2006/12/13「犯罪に時効は必要なのか?」参照)、裁判員制度が施行されたり、人権がどうの、死刑廃止がどうの、と声高に叫ばれたりしてますが、両目をしっかり開いて見定めなきゃならないのはどこか? 置いてけぼりにされているのは誰の気持ちなのか? という根本的なところがまったく改善されてない。
観た人すべてが楽しくなる、というハッピーなお話じゃないけれど、悲劇的なラストながらも、「そうだよね」「わかるよね」と、少しでも思ってもらえる話が書きたい。
台本直しも稽古も、まだまだこれからですが、「何かを伝えたい!!」というエネルギーだけは満ち溢れています。(無駄にエネルギーを使ってる……と、たまに言われますが)
静岡在住の皆さま方、どうぞ観にいらしてくださいましね☆
それでは、お茶にいたしましょう。
アイスキャラメルミルクティーは、濃い目に淹れたアイスティーに、ふわふわのフォームドミルクを注ぎ、キャラメルを上からかけます。
混ぜて作ってしまうよりも、ティー・フォームドミルク・キャラメル、と三層にした方が、少しずつ味が混ざり合って見た目も味も食感も楽しめます。
それではまた次回、お逢いしましょう……♪
共通テーマ:日記・雑感
コメント 0