病に効く三種の神器。 [お茶と食事の話]
どうも、いらっしゃいまし。
お茶を一杯、どうでしょう？
不覚。（注・「大泉君、不覚!!」の不覚ではありません）昨日、ブログの更新ができませんでした。旅に出ていたからでも、パソコンが繋がらなかったわけでも、もちろんネタが浮かばなくてバックレタわけでもありません。単なる、体調不良でございます。目が覚めてベッドから起き上がったとき、クラッとするな、という感覚はあったのです。でもまあ大丈夫でしょう、と起き上がって、いつものようにパソコンの電源を入れました（私はいつも、電源を入れてスタンバイにしておいてから、家事をし始め、合間にブログを書いてます）。そのとき、部屋が暑いわけでもないのに、サウナに入ったかのように全身の毛穴から妙な汗が噴き出してきたのであります。「おっと、こりゃあヤバイぜ」と、せっかく立ち上がったパソコンの電源を落として、寝室に戻りました。とりあえずエアコンをつけて横になります。汗は自然と引きますが、今度は起き上がれなくなりました・・・。
私は頭痛持ちで、月に一、二度、片頭痛がすると前に書きましたが、たま～に、こういう正体不明の体調不良も起すのであります。季節の変わり目とかに多いのですがね。普段が意味なく元気で能天気なもので、その反動なんでしょうか・・・？ 体がメンテナンスを要求してるんですかねぇ。ここ何年も、病院にかかるほどの大病をしたことない丈夫さだけがとりえなのですが、このたまにくる「体メンテナンス要求」には勝てません。仕方ない、今日は、一日丸くなって寝ていよう。
私は、昔から人間には治癒能力があると信じているので（親に洗脳されたといった方が正しいだろうか？）多少の体の不調は丸くなって寝ていれば治ると思っている。傷を受けた動物が、うずくまってじっと治癒能力によって回復するのを待つというのと同じ。人間だって動物なのだから、間違ってはいないと思う。
そういえば、幼少の頃、母親は体の弱かった弟にばかり優しく、私にはあまりかまってくれなかったものだが、私が熱を出したりしたときだけ、とても優しかったように記憶している。そんなとき、必ず思い出す飲み物がある。今日のお題、お茶の話番外編「私の飲み物の歴史」第二弾、「ピーチネクター」である。
小さい子供は、何故かよく原因不明の熱を出す。それが風邪によるものなのか、はたまた他の病気の初期なのかわからないから、子供が熱を出した時、夜中だろうが早朝だろうが親は、近所のかかりつけの医院に子供を抱えて連れて行く。
私の弟は熱を出すのが日課のように、三日に一度は医院にかけこんでいたので、母親は子供の熱に関してだけは勘が働く。これは病院に行かないとマズイとか、これは氷枕で下がるだろうとかである。私が夜中に熱を出してもたいして慌てず、ずっと氷枕と額に冷たいタオルをあてがっているだけで、一日もすればすっかり回復する。病気の時だけは、母親は妙に優しいので、私は昔から「病気の時は甘やかしてもらえる」と頭に刷り込みが入り、とりあえず、甘えられるだけ甘やかしてもらうことにする。
我が家には、病気の時にだけ登場する食べ物がいくつかある。今でも覚えているのは、｢ポルテ」というカステラのようなカップケーキである。私が小学生くらいの時の値段で５個入りで２００円くらいかなぁ。今ではとんと見かけなくなってしまったが、あれは熱が出た時だけしか買わなかった。それと「マデラケーキ」という、こちらは山崎製パンのバターたっぷりのどっしりとしたパウンドケーキ。確かプレーンとマーブル、ドライフルーツの３種類あったと記憶している。私のお気に入りは、プレーンなもの。これは２５０円くらいかな、当時の値段で。これも何故か熱が出た時しか買ってない気がする。メロンパンや、アンパンなどはおやつがわりにしょっちゅう食べていたが、このふたつだけは「熱が出た時に食べるおやつ」と思っていた節がある。それと飲み物は、今日のお題にある「ピーチネクター」である。
ヤクルトもカルピスもコーラにファンタオレンジも、あらゆる飲み物を飲んでいたにも関わらず、何故か「ピーチネクター」だけは「熱が出た時だけ飲むもの」と思い込んでいた。私はどうも、昔から思い込みの激しい性格だったらしい・・・。
熱のあるほてった体に、冷たくて甘いネクターは最高に美味である。少しどろりとした感があるので、起き上がらなくてもストローで飲めるところが、母親が病気の時に飲ませる飲み物に選んだ理由かもしれない。
一日寝ていた私は、殿からのメールで目が覚めた。
殿は毎日、仕事から帰る前に｢帰るコール」ならぬ「帰るメール」をしてくる。「今から帰る」という、電報か？と思うほど短い文句であるが。そのメールを合図に、食事の支度最終工程に入り、玄関開けたら即夕飯、となるのがいつものパターンであるが、今日はいかんせん「体メンテナンス要求」日である。夕食の用意をしていない。そこですぐさま「しんどくて寝てる。何か食べ物買ってきて」という、これまた電報か？という文面を返す。と、電話が鳴る。もちろん殿である。
「大丈夫か～？」
「大丈夫じゃない・・・」
「何食べたい？」
ここでいつもなら、「病気の時は甘えられるだけ甘やかしてもらう」という法則（？）にならい、「そうだね～、カステラとアイスクリームと豆大福、ピーチネクター、それから・・・」
と、仮病か？ と思われても仕方ないほど思いつくまま頼むのであるが、本日は何も食べたくない。「何もいらん」と言うと、
「すぐ帰る」
と、電話が切れた。
私の「体メンテナンス要求」には、レベルがある。起き上がることが出来るし、食欲もあり、簡単に家事も出来る。これがレベル１。起き上がることが出来るし、食欲もあり、しかし家事は出来ない。レベル２。起き上がることも出来ない、食欲もない、もちろん家事も出来ない。これがレベル３。今回はこの最悪なレベル３だったのである。
いつもの私は、とにかく「食欲」と「睡眠欲」だけで生きているような人間なので、私が「食欲ない」と言おうものなら、「大丈夫かっ?!」と、とてつもない大事件のように心配するのである。それもなんというか・・・失礼なのではないかと思うのだが・・・。台所仕事で指を切っただけで「あ～もうアカン。指からばい菌入って死んじゃうんだわ～」と、お前は大泉洋か？ と突っ込まれそうなことをほざく私の指にバンドエイドを巻きながら、「死ぬ死ぬいう奴に限って、死んだためしがないわ」とまったく相手にしてくれない殿でも、私の「食欲ない」発言には、「こりゃ重病やな」と感じるらしい。何で?!
殿が帰ってくる。
「大丈夫か？」
寝室に入ってきて、私の頭をナデナデ。これは、子供によくする「よしよし」である。
これが最後の神器である。
甘いカステラ。冷たいピーチネクター。頭ナデナデする「よしよし」。
子供の頃から、病気が治る三種の神器はこれのような気がする。
母親は、熱を計るため自分の額に手をあて、私の額にあてた手と比べる。「う～ん、まだちょっとあるなあ」と言いながら、髪の毛を「よしよし」と撫でるのである。子供って何故かこれが嬉しい。普段は、弟ばっかりかわいがって、私にはスコップとバケツを与え「はい、外で遊んできなさい」的に扱うのに、やっぱり母親なんだなあと思う瞬間。この「よしよし」をされると、何故か熱がちょっぴり下がった気がするのはなぜだろう。やはり病を治す最大の薬は愛情なのか、と思う。
それを結婚当初から、コンコンと殿に話して洗脳してあるので、殿も母親にならって、私の具合の悪い時は必ず「よしよし」をすることが決まりとなっている。殿も病弱な母親を持っていたので、病気の人間には非常に優しいのである。
とりあえず、朝からほとんど何も食べていない私は、アイスクリームを食べ、殿はカップラーメンを食べ（非常食ってこれしかないのかい？ 貧しいうちだなぁ・・・）夕食を終えた。
今でも「ピーチネクター」を飲むと、昔、母親が手で熱を計ってくれたこと、あの手の感触を思い出す。私にとってピーチネクターは母の思い出の味がするのかもしれない。
それにしても・・・ピーチネクターって昔のスチール缶の２５０ｍｌだった時の方が、今のアルミ缶３５０ｍｌより、とろみがあって味も濃厚だったと思うのですが・・・？ もしかして３５０ｍｌって薄めてる?!
それではお茶にいたしましょう。今日は思い出のピーチネクターを。不二家のね、ピンクの缶のピーチネクターじゃないとダメです。黄色い缶のミックスネクターではダメなんですね。
それではまた、お逢いしましょう。
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大丈夫ですか？
ﾌﾞﾛｸﾞが更新されてなかったので、お出かけしているものとばかり思ってました。
パソコンに向かえるようになったということは、少し良くなったのかな？
私も１年に２回は体調を崩すらしく５月と１１月が鬼門です・・・・
ピーチネクター美味しいですよね♡
私は子供の頃メチャメチャ身体が弱かったので、いつも母を心配させてました。
具合が悪いときは、必ずと言っていいほど「すりおろしリンゴ」が出てきました。
時間が経つと茶色くなっちゃうんだけど、すりおろしたリンゴを食べると
元気になった記憶があります。
「手当て」と言いますが、人間の手にはパワーがあるから
具合の悪いときに＜なでなで＞＜よしよし＞してもらうと
元気になれるのでしょう。
私も今、自分のお腹にダーリンの手を無理矢理（？）持ってきて
「手当て」してもらってますよ～
これがいちばんの特効薬かもね(＾ﾆ＾）
殿にいっぱい＜なでなで＞してもらって、
早く元気になってくださいね！
by みこ (2006-08-12 12:39)
ありがとうございますみこ姉さん（＾＾）←この名前が定着?!（笑） 一日寝てたらすっかりよくなりました。人間、丸くなって寝てたら治るんですね～（笑）
すりおろしりんご！ 私はすりおろさずに「うさぎりんご」が好きでした（＾＾） お弁当でも普通のりんごが入ってると「うさぎじゃない！」といって怒ってたとか。どっちでも味一緒やろ～とか言われても子供には違うんだよね・・・。
「手当て」って言葉、知ってます（＾＾）やっぱり「気」を送るというか、人間の手にはハンドパワーが宿ってますよね。やっぱり男は「目」と「手」ですっ!! フェチ？（笑）
by 猫たぬき (2006-08-12 19:19)
こんばんは。というか、おはようございます（笑）
お身体の調子はいかがですか？もう良くなられたのでしょうか？
子どもの頃といえば・・・
小学校低学年まで虚弱体質だったので、よく熱出して寝込んでました。
で、寝込んだ時は必ず「麒麟」の悪夢に魘されてました。
「麒麟ビール」のアレに襲われる悪夢です（爆）
何故「麒麟」に襲われたのか。そもそも何故「麒麟」なのか・・・未だに謎ですが。
ちょっと前流れてた「（子どもを）抱きしめてあげてください」っていうＣＭは反響が物凄かったそうで。
「温もり」とか「触れる」って必要なんですよね。
あ。コチラは御夫婦や相方さんのいらっしゃる方々ばかりですか。
失礼しました。邪魔モノは消えさせていただきやす（爆）
by (2006-08-13 05:34)
ご心配ありがとうございますｋａｚｕさん（＾＾）麒麟の夢ですか。なぜ麒麟ビールの麒麟なんでしょうね～（笑）そりゃ謎ですな。
あの「子供を抱きしめてください」ってＣＭは良かったですよね。好きです。
相方のいらっしゃる人たちばかりってこともないですよ（笑） つーか、夢判断ではｋａｚｕさんも新しい恋が始まる予感だったじゃないですか（＾＾）バイト先で、この人かな？って方いないんですかっ?!（若者の恋の話大好きですねん）
by 猫たぬき (2006-08-13 07:46)
こんにちわ（＾＾）kiyoです。
大丈夫ですか？あまりの暑さに参ってしまったのかもしれないですね・・・。
そう、私たち（なんで”たち”？）シャイでか弱いですから～～♪
って、冗談いってる場合じゃないですよね（＾＾；。
私も年に1度、高熱を出して寝込みます（爆）
独身時代はなかったのですが、結婚後に現れた症状です。
（何かストレスやらの原因があるのか！！＜爆）
季節は関係ないんですが、統計からいくと年１程度・・・・。
今年は中国から帰国直後、インフルエンザに・・・・あぁ～怖いしぃ～。
生まれてはじめてのインフルエンザは、本当に死にそうでした。
大人になってからの４０℃超えはきっついでがんすよー（狼男風に）
我が家も猫たぬき家同様、「かえるメール」→「夕食最終工程」→「玄関開ける」→「即夕飯」なのですよ。これまた共通点発見！ハイ！！平日はほぼ毎日深夜の帰宅なのが困りモノなのですが・・・・。
確かに病気になると、家族は優しくなりますよね。前にもお話したかもしれませんが、我が家は病気は「気合」で治す家庭だったので、病院に行くっていったらもう大騒ぎでした（爆）なので、病気だからって特に魅力的な食べ物はでてこなかったかも・・・・。でも、ネクターには思い出がありますよ。我が父は昔、営業マンだったので、よくパチンコの景品を持って帰ってきました。昔は営業マン×昼間＝パチンコっていう定義があったでしょ？（え？ない？？）で、その景品に不二家ネクターがあったのね。昔の景品はお菓子や缶詰などを、茶色い紙袋（手提げなし）にいれて、抱えて帰ってくることが多く、ネクターは子供には大人気の景品でした。何故か我が家では、パチンコの景品でしかコンビーフを食べることはありませんでした（爆）
おっと、話がすっかりずれてしまいました。メンゴ。
「なでなで」かぁ～～ッチ！今回ものろけられちまったゼ（爆）
うぅ！みこ姉さんもかよ！（←私もこう呼ばせてもらいまっせ・・事後了解ヨロ）
kazuさんも負けんな！！（私も若者の恋バナ大好きや）私も頑張る！（笑）
と、全員を巻き込みつつ、どうでしょうの到着を待つのでありました。
なんにせよ、お体にはくれぐれも注意してくださいね。
元気に夏を乗り切るゾー！オォー！！
by kiyo (2006-08-13 11:24)
こんにちは。
＞猫たぬきさん・kiyoさん
もう僕は「若者」ではないっす。悲しいかな。。。ゴフォゴフォ（老化）
考えるに・・・当時は麒麟が異常に怖かったんじゃないか、と。
今にして思えば僕もカワイイものです。
以前は百貨店勤務で、そこら中「お姉さんだらけ」でしたが。
今のバイト先は・・・どうでしょう？
そろそろ、もっと稼ぎの良い別の仕事みつけようかと思ってますし。
ん～。
というか、最近は「トキメク」事がメッキリないんで（終）
居たとして、唐突に「抱きしめてあげる」じゃ監獄直行ですし（壊）
よし！百貨店関係を洗い直してみるか（デカ風）
by (2006-08-13 17:12)
ご心配ありがとね、ｋｉｙｏさん（＾＾）そやね～。うちらは「気合」で病気治す世代だからね。メンタム世代だし（笑）
ダンナさん夜中の帰宅なのね。殿も普通のサラリーマンだった頃はそうだったよ（今は普通じゃないのか?!）。毎日早くて１０時過ぎ。遅い時は１２時超えて帰ってくるもん。晩ごはんも簡単なものしか食べたくないと言いよるから「丼もの」の腕前急上昇（＾＾）ごはんとオカズが一緒に食べられてるから良いそうな。食べるの面倒がるって、末期だよね～。ワーカホリックだったわ、あの頃は（笑）
うちの父親もパチンコしてたよ～。営業職ではないけど（笑）うちは全部煙草とチョコレートに代えてくる。子供にチョコレート。煙草は母親と山分け。う～ん、世代が一緒だとこうも同じなのね。ちなみにコンビーフは食べたことない（＾＾）どうもあの開け方がイヤ。イラ～っとなるっ!!（笑）
若者の恋バナに興味があるのはいいとして「私もがんばる」ってな発言はいかがなものか?! 何をがんばるねんっ!!（笑）
by 猫たぬき (2006-08-13 23:28)
何を仰いますねん、ｋａｚｕさん（＾＾）十分若者ですがな。
まあ、確かにあのビールの麒麟は想像上の生き物ですしね。ホントにいたらコワイってっ!!（笑）
百貨店勤務なら、恋愛天国じゃない?! 周りはキレイなお姉さんだらけじゃん。いいな～（何が?!）
若者は「トキメク」のが仕事でしょ!! トキメキ・・・いいねぇ。この響き。確かに「唐突に抱きしめる」のは即監獄だけど、それくらいトキメキある恋愛は良いね!! う～ん、やっぱり独身の恋バナはいいな～（＾＾） 恋愛は足で稼げ!!（デカ風・笑）
by 猫たぬき (2006-08-13 23:36)
なんかすっかり入りにくくなりました。ネタ的に↑。
ちなみに私の風邪っぴきの特例は、バニラアイスでした。（しかも当時100円のビッグなやつね）
熱が出ると冷やす。で、アイス。そんな図式だったかな・・・？
by ウチータ (2006-08-14 03:51)
うわ～。コメント追っかけてますよ～ウチータさん（＾＾）楽しい～!!
どして?! ネタ的に入りやすいじゃないですか。花の独身男性なのにっ!! あのね、独身ということは、誰と恋に落ちるのも自由だ～!!（犬井ヒロシ風に。知ってます？）ってことですよ？ いつどこで誰と恋に落ちるかわからないトキメキは独身にしかないんだよぉっ!!
熱出る→冷やす→アイスっすか?! う～ん、すばらしい論理。私はね、何故か、下痢をしているときに限ってアイスを食べたがるという子供だったそうです。それは今も治ってないんですけどね、精神構造おかしいのかな～？？？
by 猫たぬき (2006-08-14 04:05)