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マナーという言葉、忘れちゃいませんか? 北海道旅日記Ⅱ [旅の話]

 どうも、いらっしゃいまし。
お茶を一服いかがですか?

 さて、昨日は、小説を書きましてドッと疲れましたので、今日はまた軽いネタを披露したいと思います。北海道旅ネタがまだまだ残っていますので、今日はその続きを書きますね。
 それにしても小説は難しいですね。シナリオの勉強が長く、どうもセリフとト書きだけの世界に慣れていたので、言葉で情景描写をするとか心理描写をするということが、いかに難しいかを知りました。まあ、まだ何回か続けますので、気が向いたら読んでくださいね。でもみなさんは、歴史小説にはあまり興味がないのかな? 信長が好き♪って言ってもあんまり賛同を得られないもんね・・・。
 それでは、北海道旅日記Ⅱ。今日のお題は「マナー」です。

 北海道一日目は小樽でした。二日目、今日のお宿は富良野です。しかし、空は曇り・・・。富良野・美瑛は晴れなくちゃ意味ないのにねぇ。
 小樽をあとにして、一路富良野へ。本当はここでどういうルートを辿ったかを書くのでしょうが、私は車の助手席でガーガー寝とりましたので(朝ごはん食べた後に車に揺られてると眠気に誘われるのですよ)どこをどう辿ったのか、まったく知りません。目が覚めたら旭川でした。旭川ラーメンの旗を車の窓からさんざん見ましたが、朝ごはん食べる→車でお昼寝→お昼ごはん、はさすがに無理でした。だって全然お腹空いてない・・・。この日はほとんど車移動に費やし(天気も悪いし)、夕方少し晴れたので、美瑛の丘で「哲学の木」と「親子の木」を見ました。
 さてさて、今日のお宿、新富良野プリンスへ。富良野と言えばこのホテル、みたいにここへ泊まってしまいます。かわいいお土産屋さんのニングルテラスもありますし、高い階の部屋になると、窓から見る景色が一枚の絵のようにきれいなところが気に入ってます。今回は、修学旅行生がたくさん泊まっていて低層階だったのが、残念(それでも景色はきれいですけどね)。

 二日目の夜は更けて、三日目の朝。
 今日も外は曇り・・・。ところどころ雨かもしれない。どうも飛行機が奇跡的に着地したことで運を使い果たしたのか、天気予報の運はあまりよくありません。
 朝ごはんのあと、ニングルテラス(朝は閉まってます)の近くをお散歩。森になっているので、朝の森林浴は、とても清清しいです。
 ニングルテラスの奥へ足を延ばすと、ドラマ「優しい時間」に使われた(というか、このドラマのために作った)喫茶店、「森の時計」があります。コーヒー豆を自分で挽かせてくれるサービスをしてくれるそうです。朝から開店していたので、ここでコーヒーでも一杯と思ったのですが、さっき朝ごはん食べたばかりですからねぇ・・・。オレンジジュースも紅茶も飲んだばかり。残念。この喫茶店で「豆挽きますか?」と聞かれて「いえ、毎朝家で挽いてるんで、そちらで挽いてください」って言いたかったのにな~。ひねくれ者?

 さてさて、今日は、富良野・美瑛を通って、サロマ湖までぶっ飛ばします(運転するのは私ではありませんが)。
 天気が良くないので、富良野・美瑛の景色は今ひとつ冴えない。と、なれば天気に左右されないところへ行きましょうとばかり、旭川に寄り道。旭山動物園へ。
 旭山動物園は、入場者数が現在、全国二位だとか。ドラマにもなりましたし、白くまが人間をエサだと勘違いして水槽に飛び込むとかで話題になりましたね。旭山動物園に行ったことのある方はご存知でしょうが、この動物園は入場してすぐのところに「もぐもぐたいむ」の時間が表示してあります。
 「もぐもぐたいむ」
 何のことかおわかりでしょうか? そうです。エサの時間のことなんですね。エサを与える時間を予め入場者に知らせておいて、その瞬間をみせてくれるという趣向なんです。
 いいですよね、「もぐもぐたいむ」。「エサたいむ」じゃつまらない。「ごはんたいむ」なら平凡。「がつがつたいむ」じゃ品がない。もぐもぐたいむ。この響き。どうして同じ言葉を二回重ねるとカワイク感じるのかな~。「にこにこ」とか「わくわく」とか「さくさく」とか。帯広の六花亭本店(マルセイユのバターサンドが有名ですね)、で食べた「さくさくパイ」もおいしいだけでなく、名前がカワイイ。お菓子もネーミングが大事ですね。
 今日のお宿はサロマ湖なので、道中、ゆっくりしている時間はあまりない。いつもなら、こういう観光バスが止まるようなスポットはパスするのですが、天気もよろしくないし、たまにはよろしかろうと。見たいものだけにしぼって入場。どうしても見たいのは、白くまとペンギン♪

 折りしも入ってほどなく、白くま君の「もぐもぐたいむ」のお時間。こりゃツイてますね。白くま君は二頭いました(水槽のないところにも数頭いる)。一頭は、見学人の前を行ったり来たりとサービス精神旺盛。もう一頭はというと、半分水に浸かったままボーっとしている。しかし、私という人間がすでにだらけてますので、だらけた動物には寛大なのです。ボーっとしてる姿もかわいい、かわいい。周りのおばちゃんたちには不評のようです。デジカメで必死に撮っているので「あの白くま全然動かないね~。つまらないわ~」と言っておりました。そりゃ白くまだって、ずーっと動いてられませんて。
 しかし何で、動物園で、デジカメや携帯で動物撮ってんですかね? せっかく来たなら自分の目で見りゃいいのに。写真に撮っても、動物図鑑やガイドブックに載ってる白くまの写真見てるのと変わりなかろうに。やっぱりあれも「思い出」の一環なのかしら?
 白くま君の、もぐもぐたいむ。飼育員が、上から水槽に向かって魚を放り入れる。それを白くまたちが水槽に潜って、食べる。水槽の水が人間の大人のちょうど頭くらいになっているので、白くまが水の中でエサを食べているのがよく見える。白くまのブースが一番人気なのもうなづける。もぐもぐタイムには、ぎっしりだもの。でもあの「フラッシュたかないで下さい!!」って係員が叫んでるのに、堂々とフラッシュたいて写真を撮る人たちの神経。あれってどうなんだろう? 入場券の裏に「おやくそく」があって「係員の言うことを聞かない人は退場してもらいます」って書いてるけど、つまみ出してやらなくていいのかしら?
 
 白くまのもぐもぐたいむも終わり、ペンギンのブースへ。こちらは海底の雰囲気を味わうために海底をイメージしたトンネルをくぐれる。下からペンギンを見られるのだ。ペンギンブースには数種類のペンギンがいて、男性用の整髪料のCMに出てくるペンギンがいたのが(名前書いてあったけど忘れてしまった)、かわいかった。でも種類の違うペンギンを同じブースに入れて、ケンカとかしないのかな~と思ってしまいました。

 時間もないことですし、白くまとペンギンを堪能したところで退場。その前にソフトクリームを買いました。「もぐもぐテラス」というお店。こちらは人間の「もぐもぐたいむ」のための店ですね。北海道のソフトクリームはどこもおいしい。昨日は富良野で「ぶどうソフト」を(夕張メロンソフトは売り切れてました)。今日は「牛乳ソフト」を。その名の通り牛乳が濃くておいしかった♪

 さて今日のお宿はサロマ湖。夕方から日が差してきて、夕食の席に夕陽が間に合いました。このホテルはサロマ湖の真ん前に立っていて、露天風呂からも、レストランからもサロマ湖が望めます。ちょうど夕食のときに夕陽が沈む時間帯で、とても美しかった。
 私は夕陽が大好きです。何というか、朝陽も確かにきれいだと思うのですが、夕陽は、誰でも見ることの出来る、その日に太陽がくれる最後のプレゼントのような気がして。サラリーマンが、会社帰りに電車の中から。学生が、部活の帰り自転車をとめて。主婦が、夕食の支度の手をとめて、あるいは洗濯を取り込む手をとめて。一分一秒と彩りを変えていく夕陽の表情を美しいと感じられるって、幸せだなぁと思うのです。

 サロマ湖は、ホタテが有名です。バター焼きなどは大好きなんですが、生のホタテは苦手だった私が、このホテルで食べたカルパッチョがとてもおいしくて大好きになったくらい、食事のおいしいホテルです。食事だけでなく、露天風呂も、お部屋も素敵で、サロマ湖に来るならここ、と何度か利用しています。満点ホテルですね。
 ここでちょっと笑えるお話を。
 私たちの隣の席に、父親と息子という二人組みが食事をしておりました。ボトルワインを二人で酌み交わし、なかなか仲の良い親子という感じです。父と息子の二人旅っていうのが、ちょっと異様ではあるけれども・・・。息子の方は、学生にしちゃ年食ってるし社会人という感じではない(ニートか?)父親が息子に、人生とは・・・などと語っている。
 食事をしながら、隣の大声は、聞くとはなしに聞こえてくる。
「こういう夕陽はな、写真に撮るもんじゃない。目で見て焼き付けるんだ。そうすることによって、人生の中で辛いことがあったとき、自分を支える原風景になる」と、ワイングラス片手に気取っていうセリフに、口に入れたホタテご飯を、吹き出しそうになりました。
 だって、アンタさっき、夕陽が沈む風景、窓際まで行ってデジカメで必死に撮ってたやん?! 窓ガラスに額くっつけて、必死に撮ってたやん?! と突っ込みそうになりましたよ。言うてることと、やってること違うやん!! 何が「写真に撮るもんじゃない。目で見て焼き付けるんだ」なのよ。
 それからも尚、親父の説教&人生とは・・・は続きましたが、あまりにもバカバカしくて聞いてられませんでした。

 よく人間を判断するとき「足元を見る」という言葉を使います。あまりいい意味で使われる言葉ではないのですが、「足元」は「靴」であるともいいます。靴が上等であり、きれいに磨いてある人は、うわべだけでなく本当の意味で紳士だと判断するそうです。
 私は人の足元を見るくせはないですが、「品」は見ます。どんなに気取って高いワインを飲んでいても、マナーがなってない人を、決して「品」があるとは思えません。残念ながらその親子は、その点、いくらがんばって気取っても「品」があるとは思えませんでした。
 今朝の新富良野プリンスホテルの朝食で、一緒の食卓になった人のマナーもひどかった。バイキングなので、好きなものを取って席に座るスタイルです。他にいくらでも席が空いてるのに、どうして私と殿が食べている席に同席したのかは定かではありません。満席なら相席もあるでしょうけれど。しかし、普通なら人が先に座ってる席に着く場合、「よろしいですか?」とひと言聞きますよね? その人は無言で席に着く。まあ、いいでしょう。しかし、くちゃくちゃ口を鳴らしながら食べるのは、明らかにマナー違反。こっちの食欲までなくなるようです。さっきまでしゃべっていた殿も同じ思いなのか無言になる。10分ほどで席を立って出て行きましたが、トレーに残された残骸は、まさに「食べ散らかす」といった表現しかできません。

 マナーというものは、自分のためのものではありません。周りの人を不快にさせないためにあるのです。世界は自分を中心に回っているわけではありません。心の中でそう思うのは勝手ですが、一歩外に出たら、世の中のマナーを守りましょう。
 フラッシュをたくなと言われてるのに、フラッシュをバチバチたいて動物を写真に撮るのはやめましょう。
 食事中、くちゃくちゃと口を鳴らして食べるのはやめましょう。
 レストランで、大声で周りのテーブルに聞かせるが如く、息子に人生を語るのはやめましょう。誰も食事中にそんな説教聞きたかありません。そんなことは部屋でじっくり息子と酒を酌み交わしながらすれば良いのです。

 昔のような「常識」が、どんどん形をかえていく時代ですが、少なくとも「してはいけません」と注意されるようなことはしないのが「常識」、「マナー」です。これからの季節、レジャーで人の大勢集まるところへ行く機会も多くなるでしょう。ひとりひとり「自分くらいいいだろう」と思うことなく、「せめて自分だけでもマナーを守ろう」と気をつければ、マナー違反の人たちが、どれほど異質な存在か気がつくことでしょう。
 千里の道も一歩から。まずは、出来ることから。せめて、動物園でフラッシュをたくことはやめましょうね。動物のストレスを増やしちゃダメです。

 それでは、お茶をいただきましょう。今日も蒸し暑いですねぇ。でもそんなときでも熱いお茶を飲むのが逆に気分をさっぱりさせるもの。ダージリンをブラックでいただきましょう。
 では、またお逢いしましょう。


2006-07-08 23:32  nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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ウチータ

こんにちは、ウチータです。
私はマナーというのは、自分がやられたらイヤなことは、人にやってはいけません、というのが分かりやすい説き伏せ方だと思うのですが、それを感じない鈍感な人に、マナーを守れというのも所詮無理な話ではないかと思うのです。これも達観しちゃってますかね?
それよりも北海道ネタ。また楽しみにしています。私は北海道大好きで、転勤先は北海道って決めているんです(笑)。
by ウチータ (2006-07-09 12:54) 

猫たぬき

こんにちはウチータさん(^^) おっしゃる通りでございます! マナーに関して過去に書いた「瞳を見つめあって、今日はお互いのことを話しませんか?」に、ウチータさんと同じようなセリフが書いてあります。そうですよね。わかってる人は、誰から指摘を受けることなくわかってるんです。わからない人間にいくら言ってもわからない。「話せばわかる」人は少なくなったように思いますね。
北海道好きですか? 嬉しい♪ 北海道好き仲間が増えて。
北海道旅ネタなら、私のブログをよく読んでくださっているitotatuさんという方のブログもお勧めですよ。彼の文章は紀行文を読むようで、とてもわかりやすくおもしろいです。一度おじゃましてみては? もちろんうちもお忘れなくね~♪
by 猫たぬき (2006-07-09 18:21) 

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