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「想像力」で、相手の立場に立ってみませんか? [ニュース関連に思うこと]

 どうも、いらっしゃいまし。
ささ、お好みのお茶は何でしょう?

 今日はひとつ、謝罪致します。先日「民放はW杯を放送しない」と言い放っておりましたが、今日(もう明日ね)フジテレビ系列で深夜二時からデイリーハイライト、その後決勝を放映するそうです。民放へのW杯の扱いに対して怒りを感じておりましたが、民放もW杯を忘れていたわけではないようですね。本当はもっと放送権を取ってほしかったけど、それは仕方ない、決勝だけでも放映してくれることは嬉しい限りです。泣いても笑ってもドイツW杯最後の試合。応援しましょう!(とか言いながら、ビデオに撮って寝てしまうかもしれない・・・)。
 今日のお題は、さっきテレビを見ていたら「増税」の話題が出てきて、それに関して感じたこと。「同じ立場でモノを言うとは?」です。

 国会で「増税」案が出ていますね。格差社会を是正するために、高額所得者の税率を引き上げる策に出るとか何とか・・・。これって、みなさん賛成なんでしょうか? どうも私は、またまた政府お得意のおためごかし的な政策のように思えるのですが。
 街の声、みたいなものをニュースで聞いていると、サラリーマンなどからは賛成が多く「稼いでる人から多く取るのは当たり前でしょ」という声が多数ありました。う~ん、これってどうでしょう?
 格差社会という言葉は、年収とかそういうお金に換算したことを指すことが多いようですが、私は「国に雇われている公務員」と「その他民間社会人」の、「意識」の格差社会を一番問題にしなければならないと思うのですが・・・。

 国がなぜ税金を無駄遣いするのか? これは明らかに「自分のカネではないから」ですよね。税金が足りないと言いながら、よその国に金をばら撒き、自国の福祉はないがしろにする。必要ない高速道路や施設をガンガン作らせても何も感じない。それはひとえに「自分が稼いだカネではないから」です。国民がどんなに苦労して税金を納めているのかを何にも考えないから、あれほどバカな浪費が続けられるのです。公務員は「利益」を出さなくても許されるからです。「利益」を出さなければ会社は成り立たない、会社が潰れたら明日の米代にも事欠く民間の会社に勤める人間とは、考え方がまったく異なるのです。同じ言葉をしゃべる同じ日本人でありながら、考え方はまったくかみ合わないのです。

 フランス革命の原因のひとつ、王妃マリー・アントワネットの浪費。税金を湯水のように使う王妃の浪費を諌めようと「国民はパンも満足に食べられないのですよ」と進言する者に、「パンが食べられないのなら、ケーキを食べればよいではないか」と返したそうな。
 程度の差はあれど、今の日本もこれと似たようなものではないでしょうか。考え方の格差。これが一番の問題なのです。
 公務員である政治家には、「利益」を出さなくてはならない民間会社の考えを「知らない」のです。知らない人間に何を言っても無駄。彼らはこう思っているのではないでしょうか? カネは国民が湯水のように稼いで貢いでくれる。それをチェスのゲームをするように、右から左へと動かしているだけでいい。あたかも自分の稼いだカネであるかのように。使いもしない施設を作って、莫大な借金を抱えようとお構いなし。税金の中から、自分たちの給与が出ていることも忘れているように思います。
 社会を、国を、支えているのは、決して偉そうな政治家ではありません。彼らは国民に雇われているに過ぎないからです。本当に国を支えているのは、税金を納めている民間の企業であり、税金を納めている国民なのです。政治家のすべてがそうだと思いたくはないですが、はっきり言って、今の安易な政策を聞いていると、やはり「経済一流、政治は三流」と世界から嘲られる言葉に納得せざるを得ません。

 どうして政治家になる基準に、「10年民間企業で働いたことがある者」を入れないのでしょう。どちらの立場にも立てる人間が政治を執るから、「国民の代表」なのではないのでしょうか? やれ親が有名政治家だったという二世議員ばかりが大手を振ってまかり通る今の政界。親が有能だから、息子も有能だとは限らない。しかも、ちやほやと下にも置かない大臣のように育てられて、それで「国民のために身を粉にして働く」気持ちがどう育つのかと聞きたい。
 国民は、政治家のしもべではありません。彼らに贅沢な暮らしをさせてやるために税金を納めているのではないのです。政治家は対外的に国民の代表として、国民から高額な金で雇われているということ、ちゃんと理解していただきたい。そして、政治のプロとしてプライドを持ち、高額な給与に見合った分きちんと働いていただきたいものです。

 おっと、ちょっと興奮してお題から逸れましたね。今日のお題「同じ立場でモノをいう」は、国ではなく、国民同士のことです。高額所得者の税率を引き上げるというのが、果たしていいだろうか? ということです。
 誰だって、最初から年収一千万だったわけじゃありません。寝る時間を惜しんでがんばって仕事をして、若くして成功する人だってたくさんいると思います。がんばった人が評価されるから、がんばる意味があるのであって、がんばって稼いでも、税金として国に取り上げられるのではたまったものではないでしょう。それなら日本ではなく、海外で起業しよう、海外で稼ごうと思う人がどんどん増えてきてもしょうがない。そのときになって、一体国はどうするつもりなのでしょう? また場当たり的に国民に負担を押し付けるのでしょうか?
 国民にしても、そうです。「たくさん稼いでいる人から税金をたくさん取るのは当たり前」だと言っている人たちが、今は平均的収入であっても、どんどん出世して、あるいは起業するなりして高額年収者になった時、果たして同じセリフが言えるのでしょうか? 「俺が寝る時間も惜しんで働いたから、これだけ稼げるようになったのに、何で税金でそんなに取られなきゃならないんだ」なんて、絶対思わないと言えるでしょうか? 
 
 今の自分の立場でしかモノを言わないというのは、あまりにも想像力が足らない気がするのです。「もし私がその立場になったら・・・」と想像することはないのでしょうか? 「本当の人の痛みがわかりますか?」で書いたことにも共通するような気がしますが、決して人間は人の気持ちをそっくりすべて理解することは不可能ですが、想像することは可能です。自分たちから税金を取るわけじゃないからいいや、ではないのです。高額所得者の気持ちを考えてみてください。彼らは、政治家や公務員のように我々の税金で生活している人ではありません。自分の腕一本でお金を稼いでいる人なのです。その人たちの努力の結晶が、税金として持っていかれるのです。一生懸命想像して同じ立場に立ったつもりで、それでも「高額所得者からたくさん税金を取るのは当たり前」と思うのなら、それはとても素晴らしいことです。自分が高額所得者になれば、惜しみなく日本国に税金を納めるなんて、日本の将来を真剣に考えてくださっている貴重な存在であると言えるでしょう。

 私は、カネが足らないから税金を上げよう、などと安易な考えが一番嫌なのです。国が赤字なのは周知の事実。赤字に陥った理由も責任も含め、明確にした上で、引き上げた税金はどう使うのか、おためごかしでなく、国民すべてに説明してもらいたい。消費税だって、もっと高い国はたくさんあります。しかし日本ほど国民のためにお金を使うことをぞんざいにしている国はないと思います。税金を納めるのが国民の義務だと言うのなら、その税金の使い道の説明を求めるのは、国民の権利ではないでしょうか。私たちは、政治家や公務員の一部の私腹を肥やすために、汗水たらして働いているのではありません。

 日本の将来、と言えば、今の政治家で「100年後の日本」を考えている人がひとりでもいるんでしょうか? 100年後を考えるのは大変です。神に近い心の持ち主しか出来ないでしょう。だって、100年後、自分は生きていない可能性のほうが高いのですから。今の政治家の場当たり的な政策を見ていると、どうも「自分の任期中」のことだけを考え、「自分の生きてる間」まで日本国が存在すればいいや、というような投げやりな匂いがするのは、私だけではないと思うのですが・・・。どうでしょう?

 もし人に何かを問われたとしたら、即答しないでほんの少しでも「もし○○だったら・・・」と考えてみることは大切だと思います。考え方の幅も広がりますし、人に優しくなれます。
 例えば、デパートの押しドアを通ったとき、後ろから来るお年寄りの方が通り終えるまでちょっと支えて通してあげるなど、日常でよく見る光景ではないですか? きっとその方は、「自分は簡単にドアを押す力があるけれど、力の弱いお年寄りは・・・」と想像出来る人なのだと思います。良識のあるお年寄りの方は「ありがとうございます」と笑顔と共に言葉を添えるでしょう。人の笑顔と「ありがとう」は、心を温かくする魔法の言葉なのです。
 私たちも、いつの日か、政治家の方に「ありがとう」と笑顔で言いたいものです。そんな国にしてくれる政治家が現れることを、切に願いますね。

 それではお茶にいたしましょう。今日は甘いキャラメルフレーバーの紅茶を。紅茶とミルクを半々の濃厚なロイヤルキャラメルミルクティーにしましょう。アイスティーにしてもおいしいですね。
 それでは、またお逢いしましょう。


2006-07-09 23:05  nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
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コメント 3

oto

こんばんは。お邪魔しま~す。ロイヤルキャラメルミルクティーに誘われて来てしまいました。
「格差社会」は、私の中で熱いキーワードです。金持ちが増えるのはいいんですが、(正社員として)働きたくても働けない人たちがいる現在の社会は問題ですね。これも、企業が「利益最優先」で人件費を削った余波が来ているのですが・・・。
私の考えでは、政治家もそうですが、官僚にも問題アリです。国家1種を通ってきた官僚に、(極論すれば)誰でもなれる政治家が勝てるとは思いませんもの。ま~、とりあえず何とかして欲しいですね、この棲みにくい社会を。。
by oto (2006-07-25 22:37) 

oto

こんばんは。お邪魔しま~す。ロイヤルキャラメルミルクティーに誘われて来てしまいました。
「格差社会」は、私の中で熱いキーワードです。金持ちが増えるのはいいんですが、(正社員として)働きたくても働けない人たちがいる現在の社会は問題ですね。これも、企業が「利益最優先」で人件費を削った余波が来ているのですが・・・。
私の考えでは、政治家もそうですが、官僚にも問題アリです。国家1種を通ってきた官僚に、(極論すれば)誰でもなれる政治家が勝てるとは思いませんもの。ま~、とりあえず何とかして欲しいですね、この棲みにくい社会を。。
by oto (2006-07-25 22:37) 

猫たぬき

こんばんはotoさん(^^)otoさんも紅茶派ですか? そうですね政治家のみならず、官僚に問題アリ。確かに頭はいいのかもしれないけれど、この世を生きていく上で一番必要なPQがあまりないような・・・? 問題ですよね、これ。
by 猫たぬき (2006-07-28 01:09) 

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