事実は、小説よりも奇なり……? [日々思うこと]
「家宅捜査」されてしまいました。
どうも、いらっしゃいまし。
暑いときには熱い飲み物、カフェモカなどいかがでしょう?
ニュースです!!
本日、夕方4時半頃、猫たぬき家が「家宅捜査」されました!!
……。
とはいえ。
良くないブツを隠し持っていたわけでも、良からぬ草を育てていたわけでも、ダンナさまを刺し殺すという刃傷沙汰をおこしたわけでもございません!!(……当たり前?)
さて、本日のお題。「非情事態時における人間観察」です。……猫たぬきの人間性を疑われそうですが。
今日は日曜、いつもなら「芝居稽古の日」なのですが、役者のK氏からメールで「あーだめだーこのちょうしだといつかしぬー」と、体調不良を訴えてきた。(←人間誰でも「いつか」は、しぬんだよ。と、クールにツッコミたいけれど、さすがに空気を読んでやめときました……)
相手役の役者にその旨を伝えると、「じゃ、私も今日は大事をとって家でひとりで練習します」というメールが帰ってきたので、稽古は取りやめ。
久しぶりに競馬中継を見て、お茶を飲んでいたら……。
はて?
どこからか、機械音がする。
「何か鳴ってない?」
「どっかで目覚ましが鳴ってんねやろ」
「目覚まして、もう夕方やん!!」
などと言っていたら、何とその音の正体は「警報機」。
取るものもとりあえず、着の身着のままで非難……するかと思いきや、私は至ってのんきにお茶を飲んでいたのでありました。(災害のときは確実に死ぬね……)
外では何やらサイレンが鳴っているけれども。そのまま何の非難もせず、のんきに食器を洗っていたら、様子を見に行っていたダンナさまが帰ってきて、
「ウチやって」
「何が?」
「火災の現場」
……。
しばし、フリーズ。
「ええーっ!!」
……と、ベタに驚いてるヒマもなくドヤドヤと、消防署の人たちと、地元消防団の人、何と、警察の人までが、部屋の中に押し寄せてきたのでした。
もちろん、地元消防団の人を見たことない私は、制服組にまぎれて入ってきた私服の人に対して、「あんた誰?」という不審な目で見てたんでしょうな。向こうから、「あ、地元の消防団員です」と名乗ってきた。……どうも失礼しました。
「火災報知器くまなく点検して」
と、トランシーバーから指令が飛んで、各部屋、押入れ、物置、トイレまで。ありとあらゆる部屋の隅々まで開け放して火災報知器の点検をする。
……。
あまりに急なことなので、現実を把握するまでに数秒かかる。
……家宅捜査じゃん、これ!!
いやいやいや、ウチ燃えてないっすから!!
そんなとこ開けても、変なものは何も隠してないっす!!
礼状はあるんですか、礼状は!!
などと、ボケるヒマも与えてくれず。(……というか、何で火災報知器ってこんなにいっぱいついてるんだろうねぇ)
しかし、私はモノ書き。転んでもただでは起きない。
こんな非情事態、めったに経験出来るものじゃない!!
折りしも今書いてる台本は、拳銃や刑事が出てくる。(厳密に言うと刑事は声だけなんだけど)
こりゃ、見逃す手はねぇぜ!! ……と、ばかりに「警察の人ウオッチング」開始。
へぇー、警棒って意外と短いんだなぁ……。ふぅん、手錠はこっち側についてるのかぁ。取りにくくないのかね? 拳銃のホルスターは。……あー、拳銃見たいなぁ。日本の拳銃ってどれを採用してるんだろう? 実弾入ってるのかな? 空砲かな? 出来たらホルスターから抜いて構えてみてくれないかなぁ……。
……挙動不審で捕まりそうな勢いで見てましたが。
ウチが火災現場だっつってんのに、何てのんきなんだ猫たぬき!!
……それにしても。
稽古が中止になってて良かったよ。
台本の読み合わせ&立ち稽古してたら、大変なことになってたかも。
女に拳銃を突きつけて、「憎いさ。今すぐ引き金を引きたいくらいにね!!」なぁんて熱の入ったセリフを放っている最中に警察の人が入ってきたら、たちまちK氏は取り押さえられるね。
殺人未遂の現行犯で逮捕?! ……違うって!!(笑)
モデルガン所持って、銃刀法違反になる?(もちろんプラモデルだし、BB弾すら入れてないけど)
人に向けてはいけませんって注意事項に反しているだけでアウト?
演劇の稽古って言って、信じてもらえるのかなぁ……?
いや、むしろ一回ホンモノの手錠かけられてみるのも役作りにはイイ経験か?(って、ヒトゴト?)
火のないところに煙は立たず、と言うけれど。
火も煙も立ってないところに、何で火災報知器が鳴るわけ?
ウチのマンションは7階建て。40戸くらい部屋数があるのに、なぜウチだと断定出来るんだ?
しかも鉄筋コンクリートのマンションなのに、「雨漏りしてませんか?」って聞かれるって。
それって、欠陥マンションじゃん!! シャレにならんわ!!
火災報知器って、漏電でも鳴っちゃうらしくて。
でも、ウチは絶対雨漏りなんてしてないので。
結局、遠くにある管理会社から人を呼んで調べてもらうということで、ひと段落。
消防署の人も、消防団の人も、警察の人も引き上げてしまわれました。
ああ、拳銃をホルスターから抜いて構えるところを見たかった……。(シツコイっ!!)
しかし、考えてみると。
ウチ(というかダンナさま)は、そういう特殊なコトに出逢うのは、あまり珍しいことではなくて。
大学生のとき、バイトしていたカフェの出前で行った先は、ヤのつく自由業の方のお宅。
「どうもごくろうさま」とニコヤカに出てきた奥様はキレイな人で、しかしその部屋の奥では、今まさに血が流れんとするド修羅場。「指ツメたろか!! コラァ!!」という怒声が聞こえてきたとか……。ニコヤカに笑いながらお金を払う奥様は、「ごめんなさいねぇ、騒がしくて」と、これまた日常茶飯事的な受け答えだったらしい。(う~ん、スゴイ世界だ)
またあるときは、仕事である島に行ったときのこと。
仕事を終えてひと段落、島に一軒だけある食堂で会社の人と一緒に昼食をとっていた最中、入ってきたのは、これまたヤのつく自由業とおぼしき兄貴と子分ふたり。
「電話借りるで!!」
と、子分の一人がダイヤルを回してどこかに電話をかけ、「逃げた?! フェリーで? ……。どんな服装? 目印は? 何ぃ? 赤いポシェットぉ?!」
セリフだけ聞くと、思わず吉本新喜劇かと吹き出してしまいそうなやり取り。
目印が「赤いポシェット」て!! ギャグか!!
ダンナさまは、ポカンとしたままことの成り行きを見送ったとか。(私がその場に居たら、きっとあまりのおもしろさに味噌汁吹いてるなぁ……)
で。兄貴はそのまま肩で風を切って出て行き、子分は律儀に電話代の十円を置いて出て行きましたとさ。(仁義に厚い任侠の世界の人は、通常一般市民に迷惑かけないものさ)
食堂のおばちゃんの説明によると、兄貴の女房と子供がフェリーで島を出て行ってしまったらしく(島は二時間に一度しかフェリーは来ない)、年に一度はこんな光景があるそうだ。(……女房と娘は無事に島から逃げ切れたのだろうか?)
あと、シルクハットを被った男性が、前が大きい車輪で後ろが小さい車輪の自転車に乗っていたのを見たことがあるとか。(それってまるで、チャップリンやん)
ツーステップするハトとか。(これは私も一緒に目撃しました)
ダンナさんと過ごす日常生活は、結構デンジャラスだ。
何の変哲もない「普通の日曜日」を、「家宅捜査される日」に変えてしまう。
私は今まで「職質されたことがない」のが自慢だったけど、「家宅捜査」は想定外だったなぁ。
結婚式で、「健やかなるときも、病めるときも、死がふたりを別つまで、愛することを誓いますか?」とは聞かれたけど、こんな「特殊な出来事を一緒に体験する」ことも含まれているのかしら?
う~ん(--) これから先、どんな珍事が待ち受けていることやら……。
しかしながら当人は、どうにも特殊な出来事や特殊なコトの対応に慣れている。
慌てず騒がず。
きっと地球が宇宙人に侵略されたとしても、地球最後の日でも、のんびりコーヒー飲んでるんだろうなぁ……。
あ、ちなみに。
この事態の収拾がついたのは、夜遅く。(と言っても宵っ張りの猫たぬき家では、どうってことない時間帯。だが、普通の一般家庭では警報機が鳴ったらビックリするであろう時間)
やっとこさ駆けつけた管理会社の人が調べたところ、火災報知器の故障でもなく、ウチの部屋の雨漏りでもなく、マンションの廊下に据え付けてある火災警報器の漏電だったそうな。
迷惑な話だねぇ。ウチは家宅捜査までされたというのに……。
幽霊の正体見たり枯れ尾花? いや、ちょっと違うかな。大山鳴動してネズミ一匹……ってとこですか。大騒ぎしたわりに、そこかいっ!!みたいな。
その時間、私はTっちと一緒にカレーを食べながらのんきに密談していたので(どこまでもマイペースな猫たぬき)、ダンナさんに後から聞いた話だけど。
人騒がせな報知器騒ぎの幕切れは、呆気ないものでした……。
それではお茶にいたしましょう。
今日は、殿のリクエストで、カフェモカを。
通常カフェモカは、エスプレッソにチョコレートとミルクを合わせたもの。
ウチのカフェモカは、純ココアを少量のお湯で練り、その上からコーヒーをドリップする。
たっぷりあわ立てたフワフワミルクを乗せて、チョコレートシロップをかけて出来上がり。
純ココアを使うので、甘すぎずくどすぎず、程よい甘みが疲れた心と脳を癒します。
それではまた次回、お逢いしましょう……♪
共通テーマ:恋愛・結婚
だい吉です。
大きな地震があったようですが、大丈夫でしょうか?
by だい吉 (2009-08-11 07:41)
だい吉さん、コメントありがとう^^;……って、記事のこと何も書いてないやんかっ!!(笑)……と、とりあえずツッコんでおきませう^^;
ご心配ありがとうございます。
震源地が近かった割に、やはり静岡は東海地震に備えてか、建物の建築基準が高いのか、震度によって想定される被害よりは少ないようで。とはいえ、東名は崩落して通行止めですけど……。
でも被害というのは時間を置いて出てくるものもありますから、一概に「被害は少ない」と言うのは浅はかなのですが、倒壊(全壊)した家がないというのはすごいなぁと思いました。耐震基準が高いんでしょうか。
ウチはマンションの6階なので、どうしても揺れが激しかったです。
しかもその時間(5時7分)、私、起きてたんですねー。最近、台本直しの日々を送ってるので、また体内時計狂いまくりで、昼夜逆転の生活をしていまして。さあ寝ようと思った瞬間、足元からグラグラと縦揺れが……。
「ああ、とうとう東海地震が来たか!!」と覚悟しましたね。関西に居るときの、阪神大震災を思い出しましたもん。(地震遭遇率が高い猫たぬき)
食器がかなり割れましたが、私も殿もケガはなく無事でした。
ご心配ありがとうございます^^; 元気ですよぉー。
by 猫たぬき (2009-08-15 01:31)