溢れる情熱は、誰にも止めることは出来ない。~愛しのフランキー・ヴァリさま その③~ [音楽の話]
毎日毎日暑いですが、もうそろそろ8月も終わるのですね。
8月が終われば9月・・・。
そう。私にとって今年の9月は、単なる9月ではない!!
愛しのフランキー・ヴァリさまのコンサートがある月なのだ!!(毎回ヴァリさまネタになると、愛が溢れ過ぎて、ブログの入りが暑苦しくてすみません・・・)
「フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ」ネタ、第3弾です。
今回もムダに暑苦しい「フランキー・ヴァリ」 愛、満載でお送りします。
そのフランキー・ヴァリさま関連のイベント、先日8月22日、東京、武蔵小山アゲインというライヴハウスでの、『ようこそフランキー・ヴァリ! フォー・シーズンズ来日記念トーク』に、参加して来ました。
今回のトークイベントの主宰者が、私がフランキー・ヴァリ氏のファンになってからネットで発掘した、コアなブログの作者、S氏だったので、どうしても参加したかったのだ。
S氏とは面識もなく、私が一方的に氏のブログにコメントや質問を寄せている関係である。
何せS氏のブログは、あまりにも内容が音楽専門的で造詣が深く、私のような、さして音楽に関心のない者など近寄ってはいけないのではないかと恐れおののくほどのブログ。が、元来、空気を読まない私。コアなコメントに混じって、素人丸出しのコメントを入れる。しかし、そんなコメントにも分け隔てなく、丁寧に回答してくださり、的確なアドバイスもくださる。
S氏は、そんな広いお心の持ち主なのだ。
実は、今回、生まれて初めて自分からコンサートに行きたいと強く望んだのだが、如何せん、初めてのことなので、チケットの買い方がわからない。
「先行販売」と「先行予約」の違いって何?
S席とA席って、どう違うの?
電話とネット、どっちで買うほうがいいの?
何社も売りに出してるけど、どこで買うのが一番間違いがないの?
巷ではよく、「チケットが手に入らない」とか言うけど、もしかしてチケットって、音楽関係者だとか、ファンクラブとかに入ってないと買う権利もないの? 一般客には売らないの?
もう実に、「チケットって何なの?!」と思うくらい、???だらけなのだ。
人生の中には、いくつになっても「初めて」のことはある。
人間は、わからない問題に出会う、その瞬間、頭の中は真っ白。フリーズ状態になる。
その時、神にすがる思いでS氏のブログコメントでお伺いを立てると、実に丁寧に適切な回答をくださったのだ。
で、無事チケットは買えたわけでして。
しかしチケット業界は初心者に冷たい。
買い慣れた人しか買えない感がある。
「一見さんお断り」と張り紙のある店のような、閉塞感。
頑なさというか、機械的というか。福袋の中身が入ってないような。
情報を開示せず、閉鎖的で、説明もない。
期待させておいて、突き落とす、そんな感じ。
チケットを「売ってやっている」という感じ。
売り方のシステムに問題があるのか、売る人間に教育がなってないのか。
タマゴが先かニワトリが先か、の話をクドクド書くと膨大な長さになってしまうから書かないけれど。・・・って言いながら、結構書いてる?(笑)
私が受けた、初めてチケットを買った感想。
たぶん、もう二度とチケットは買わない。フランキー・ヴァリさまが再来日しない限りは。
と、思っていたのに、今年は「コンサートyear」なのか、何と活動を再開したサザンオールスターズの茅ヶ崎ライヴに誘われてしまった!! あのプレミアチケットと言われている茅ヶ崎ですよ。一体、どうやってチケット買ったんだろう・・・?
しかも、8月31日!!
困るわっ!! 私の人生初コンサートは、フランキー・ヴァリさまに捧げるって決めてたのに!! ・・・って、そんなこと、相手にとっちゃ、どーでもいいことですね(笑)
いや、でもまぁ、誘われたからには行きますけどね、サザンの茅ヶ崎ライヴ。
もちろん楽しんできますさ!!
でも、人生の中で、今まで一度も大きなコンサートに出掛けたことないのに(小さなライヴハウスで照明を当てることならあるけれど)、どうしてこう重なるときは、一度に重なるんだろう・・・?
さてさて。
フランキー・ヴァリさまのイベント話に戻りましょう。
今回のS氏のイベントは、フランキー・ヴァリ氏のコンサートの次に、楽しみにしていたもの。
イベントの内容もさることながら、S氏にお逢いすることが出来るのですからね。
彼のブログの文章、及び、文脈や文字の行間から察する人物像は、生真面目で、多少、人見知りをするタイプにお見受けする。理性的で、すぐにカッとなるような感情的な人物ではなさそう。かと言って、冷たい印象は受けず、彼の研究するピアソラのタンゴ同様、たぎる情熱、ユーモア、優しさ、その感情のすべてを、皮膚の一枚下に隠し持っている感じがする。だけれど表面的には、博学で無口な、大学の教授タイプ。・・・かな。
物書きのサガなのか、こうやって想像している時が一番楽しい。そして、その想像が、当たらずとも遠からずであったとき、不思議な気持ちになる。
私のブログを通して知り合いになって、初対面を果たしてきたひとたちもそうだった。
文章から察する人物像は、ほとんど間違いがない。
人の書く文章、文字の行間には、「そのひとそのもの」が表れる。
私は直感で人を見る。
「このブログの文章が好きだ」と思うのは、「その人が好きだ」と同じことだ。
去年、大阪での舞台公演のときにお逢いした、だい吉さんも、ひと目見た瞬間、「だい吉さんだ」とわかった。
ブログの中では知っていても、生身の人間として知らない人。
自分の中で、二次元の世界の人が、三次元になる瞬間。
もちろん、彼はもともと二次元の人ではなかった。
彼の文章にも、文字の行間にも、ちゃんと温かい「血」が通っていたのだから。
文章には、温度がある。
人の書く文章には、体温がある。
だからこそ、それを書いたひとに逢える瞬間は、いつも不思議な気持ちになる。
「はじめまして」じゃなく、「やっと逢えましたね」
そう言いたくなる。
今年が「コンサートyear」なら、去年は、私にとって「演劇year」だった。
劇団摂河泉21さんの、本公演用の脚本を書かせていただいたし、好きな脚本家の舞台を、東京まで観に行ったりした。
脚本を書く、というのは地味な作業である。
セリフ一行書き直すのに、どれだけ前後の書き足し、削り、といった直しが必要か。
何稿も何稿も書き直すのは、苦しくもあった。
しかし、好きだから頑張れる。
自分の作り出した二次元の世界の住人を、三次元に送り出せるのは私だけだ。
そう思えるからこそ、寝る時間を惜しんでも書き続けられるのだ。
脚本とは、二次元から三次元への架け橋。
私はそう思ってる。
劇団員さんたちの稽古を見せてもらったとき。
脚本家としての情熱のバトンを、演出家の先生と、役を演じてくれる役者に託した結果が、今、目の前にある。
頭の中で生み出した二次元の世界の住人が、血を通わせて、目の前に立っている。
私は、そっと心の中でつぶやく。
「やっと、逢えたね」
ネットの向こうにいる人は、文字だけの関わりであっても、三次元の人間である。
想像の中では二次元でも、逢った瞬間、二次元から三次元に変わる。
今回のS氏もそうだった。
想像した人物像と大差はなかった。
ただ、想像したよりも、もっと人見知りをなさる方なのかも。
それとも、私という人間があまりにも不審者ゆえ、敬遠なさったのか(笑)
人間には、他人との距離を測る「パーソナルスペース」というものがある。
私には、そのパーソナルスペースなるものが極端に小さく、初めて逢った人とも、間近で話すことが出来る。私にあるのは、その人を、「好き」か「嫌い」か、その感情の選択だけだ。
S氏は、少しパーソナルスペースが大きいようだ。
誰と話すときも、コメントで分け隔てなく公平なように、薄いベールを隔てて話す。そのベールが薄いか厚いかは、付き合いの深さ、長さか。私のように、「好き」か「嫌い」か、の感情の選択かもしれない。
このパーソナルスペースについて書き始めると長~くなるので、別の機会に。
さて。S氏の印象。
博学で無口な大学の教授のよう・・・と思ったのは、ほぼ間違いなく(笑)
S氏のトークは、まるで大学の講義を拝聴しているようだった。もちろん、会場は皆、フランキー・ヴァリ氏が好きで集っているのだから、その講義は面白くてたまらない。S氏のブログで予習済みであったことも幸いしたが、私のような初心者にも分かるような内容で、マニアック過ぎるということもない。
そして。
特筆しなければならないのは、今回S氏のトークのお相手をなさっていた、Tさんという女性。
彼女は、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズの軌跡を題材としたミュージカル、「ジャージーボーイズ」の大ファンで、年に二回ほど、ブロードウェイに観劇に行かれるという、筋金入りのファンの方である。
ご本人は、「単なるミーハーです」とご謙遜なさっていらっしゃったが、話には、「ヴァリさま愛」が溢れていて、実際に「ジャージーボーイズ」のミュージカルを見たことがない私でも、その情景が浮かんでくるような魅力的なトークを披露してくださった。
このTさんのことを語らずには、今回のブログは締めくくれない!!
まず、入り口でパンフレットをもらい、席に着こうとしたとき、目の前に座っていらしたのが、Tさん。(S氏はイベントの準備に勤しんでおられました)
ひと目見たとき、時間は中学時代にタイムスリップした。Tさんは、中学時代の国語の先生に似ている。(当時の先生に、なので、もちろん別人なのは必至ですが)顔・・・というよりも、おそらく彼女の醸し出す雰囲気や物腰が、遠い中学校時代の日々を思い起こさせる。
その中学の国語の先生は、私に「物語を書く」という楽しさを教えてくれた人。一番最初に物書きの世界に導いてくれた人と言っても過言ではないかもしれない。
軽く会釈だけして、ドキドキしながら、とりあえず席に着く。
まだ店内は、人もまばら。
S氏にも、先生に似ているTさんにも、声を掛けて話すなら今がチャンスだが、イベント前で緊張なさっているときに話しかけるのは失礼に当たらないか? 準備に専念されたいときに邪魔じゃないか? いくら空気を読まない私でも、それくらいは考える。
いや、それよりも。・・・実は、誰も信じてくれないが、私は「超人見知り」なのだ。
「人好きの人見知り」
誰に言っても信じてもらえないが、これが私の本当の姿。
人と話すのが怖くてたまらない。だけど、人が好きで人と話さずにいられない。
何という極端に相反する思いが同居してる、複雑怪奇な性格なのか。自分でも時々、自分の性格が嫌になる。しかし、これが一生付き合っていく「私」なのだから、仕方ない。
私が「空気を読まない」のは、空気を読むと、考え過ぎて何もしゃべれなくなるからだ。
Tさんに、名刺を渡した瞬間、彼女の口から意外な言葉を聞いた。
「このブログ、知ってるわ」
私の名刺には、ネット上の名前、「猫たぬき」と、ブログのURLが印刷してある。
実は彼女、私のこのブログの読者だったのだ!!
フランキー・ヴァリさまへの暑苦しいほどの想いが詰まった前回の記事を、読んでくださっていたのだ!!
何たる偶然。写真も絵もない文字だらけの、愛想もへったくれもないブログの、リアル読者に逢えるなんて!!(だってだって、S氏のような緻密にヴァリさまのことを書いてるブログじゃなく、単に暑苦しい恋心を綴っただけなのに。例え「フランキー・ヴァリ」で検索しても、絶対引っかからないと思うんだけど・・・)
Tさんには、私のこの暑苦しい「ヴァリさま愛」が伝わっていたようで、人見知りも何のその、すぐに彼女のことが大好きになった。私の「好き」に性別の隔てはないので、男でも女でも、相手のことを好きになると、ずっと一緒に居たくなる。Tさんは、話せば話すほど、人柄の良さが見えてきて、ずっと話していたくなる。
ほんの少し自分に似た匂いを感じたり、私とは全然違う行動力が見えたり、「このひとのことをもっと知りたい」と思う。
好きになったら、すぐに懐いてしまうので、相手の取り方によっては「馴れ馴れしい」と思われることもある。本当は、S氏のように、きちんとパーソナルスペースを取ったほうが、人付き合いは上手くいくのかもしれないが、これも性格。Tさんが、不快な思いをなさってないことを祈ろう。
お互い遠くから来ていたので、当日は東京にお泊り。
彼女は東京、私は新宿で宿を取っていたので、駅までご一緒させていただいた。
駅までの距離で話せることなんて、たかが知れてる。もっと話していたいから、山手線をぐるりと一周して、東京駅までお供させていただくことにした。どうせ山手線はぐるぐる回っているのだし(笑)
ホントは、どこか遅くまで開いてるお店で、オール上等!! な気分なのだけど、彼女はイベントでお疲れだろうし、初対面で好きを暴走させちゃいけないことくらいには、人生を長く生きている。
電車の中で、ジャージーボーイズのことをたくさん伺った。
彼女は、先代のフランキー・ヴァリ氏役の役者さんが大好きで、彼の別の舞台を、ブロードウェイではなくコネチカットまで観にいったそうだ。ものすごい行動力!!
その彼は、「舞台の上から、キミの姿を探すよ」と言ったそうだ。何て素敵!! そりゃそんな殺し文句のセリフを言われたら、観にいかずにはいられませんわな!!
彼女の、キラキラした表情と語り口調は、ヴァリ氏が音楽を語るときと同じ。
好きなことを語っているときが、人間、もっとも輝くのである。
そういえばS氏も、トークの合間に、ヴァリ氏の音楽を流しているときは、身体全体で音楽にノッていたのを思い出した。
今回のイベントの主宰者S氏も、Tさんも、ものすごくバイタリティーがある。
「好きなものを極める」というのは、情熱がなければ絶対に出来ない。
極めることに終わりはない。情熱がある限り続く。
かの天才、手塚治虫氏は、死ぬ間際まで鉛筆を手放さなかったという。
溢れる情熱は、誰にも止めることは出来ない。
今も現役で、さまざまな地でコンサートを続けるフランキー・ヴァリ氏も、おそらくずっと歌い続けてくれるだろう。
あの甘い歌声を、声の続く限り聴かせてくれるだろう。
情熱は、誰かのためにあるものではない。
自分が、それを好きで、そのためには、どんな苦難も厭わない。
好きという想いがすべての原動力であり、その想いが溢れ出て、人の心に響き、感情を揺さぶるのだ。
9月13日、フランキー・ヴァリ氏は、海を越えて、初めて日本の地に降り立つ。
どんな情熱をほとばしらせ、我々ファンを、一夜の夢に酔わせてくれるだろうか?
私たちファンは、どんな情熱を持って、客席から彼を見上げるのだろう。
言葉の壁を乗り越えて、イベントのタイトル通り、「ようこそ、フランキー・ヴァリ!」と、彼が心地良く歌えるような空間を作り上げることが出来るだろうか?
さて。
せめて、S氏の助言通り、「Can’t take my eyes off you」と、「Let's hang on!」だけは、ヴァリさまと一緒に歌えるよう、英語の歌詞を理解しておこう。
あすなろうさん、nice!ありがとうございます^^;
by 猫たぬき (2014-08-02 16:10)
くますさん、nice!ありがとうございます^^;
by 猫たぬき (2017-01-21 01:40)