想いがひとを走らせる。~鳥谷選手に感動~ [スポーツの話]
ちょこっとだけ更新・・・。
昨日のWBCの試合。
テレビをつけたとき、0-2。
ふーん、2点ね・・・。
え? ちょっと、日本負けてんの?!
相手の台湾とは、試合運びが似てる。
1点を争う試合となること必至。
結局は逆転勝ちでめでたしめでたしだったけど。
確かに、8回土壇場での同点も、9回2アウトから井端選手のタイムリーヒットで再びの同点も、10回の中田選手の犠牲フライでの逆転も、素晴らしかった。
だけど・・・。
私の心に一番ヒットしたのは、鳥谷選手の盗塁だった。
タイミング的には、アウトを取られてもおかしくない危険な走塁。
ギリギリの判断。
もしアウトだった場合、もしかしたら、彼にこの試合のすべての責任がのしかかるかも知れない。
「何やってんだよ~!!」
「井端が打ったかもしれないのに!!」
などなど・・・。
私も含めて、観客の言葉なんて、いつも勝手だ。
ほとんどは、選手の心の中より、結果しか評価しない。
あの一瞬。
あれはベンチのサインか? それとも・・・?
彼は走った。
少しでも先の塁へと。
彼の盗塁が、井端選手に見えない念を送った。
「俺を、あんたのバットでホームへ還してくれ!!」
勝ちたい気持ちが、彼を走らせた。
その結果、井端選手が打った。
男ふたりは、言葉もなく、お互いの心を受け取ったのだ。
スポーツは、シナリオのないドラマだ。・・・と、いつの時代も表現される。
しかし、映画や舞台やドラマのシナリオだって、もともとは白紙の状態から始まる。
ある瞬間、突然登場人物が頭の中で動き始め、物語が生まれ、シナリオが出来ていく。
まず、想いが、心があって、そこからドラマが生まれる。
そんな一瞬が、必ず、ある。
「想いがひとを走らせる」
あの一瞬の決断。
勝ちたいという強い想い。
鳥谷選手のあの盗塁が、想いが、「あと一歩」の闘志に火をつけ、昨日のあの逆転ドラマを生んだのではないだろうか?
あすなろうさん、nice!ありがとうございます^^)ノ
by 猫たぬき (2017-09-04 17:01)