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舞台『DOOR!~開けるべきか、開けざるべきか~』公演のお知らせ …おまけ 脚本『DOOR!』の出来るまで。 [演劇の話]

 お久しぶりでございます、猫たぬきです。
 前回の更新が6月!! 4ヵ月前ですなぁ。
 討ち入り予約していた「水曜どうでしょう」DVD第18弾が討ち入り開始の月、もう10月ですよ。
 どうバカの皆さま、もう討ち入りはお済みでしょうか?^^(←決してオフィスキューの回し者ではございません)

 さて。
 前回の記事の最後に、「今月末までに脚本を一本書き上げます!!」と宣言した通り、一本の舞台用脚本を書き上げまして、その脚本が採用されまして、何と来月11月9、10、11日の三日間、大阪の繁華街、難波の劇場で公演が決定いたしました!!
 いつもは何だかんだと意味のない前フリから、中身のない本編を長々と書いてから最後に告知するのですが、今日は、しょっぱなから告知ですよ。
 さあ皆さん、メモのご用意を!!(←深夜のテレビショッピング風にどうぞ♪)

日ナレ付属劇団
摂河泉21 第8回本公演

  『DOOR!』~開けるべきか、開けざるべきか~

(日時) 11月  9日(金) 19:00
          10日(土) 15:00/19:00
          11日(日) 14:30/18:00

     ☆受付・開場は開演の30分前

     ☆日時予約制(全席自由)

     ☆チケット料金  前売 2500円
                 当日 3000円

(場所) TORII HALL

       大阪市中央区千日前1-7-11 上方ビル4階
       TEL 06-6211-2506

       地下鉄「難波駅」または「日本橋駅」下車
       なんばウォークB20 階段出口

(チケットのご予約・お問い合わせ)

     (有)澪クリエーション http://www1a.biglobe.ne.jp/mio/ (←HPアドレスです)

             TEL 06-6377-1525
             FAX 06-6377-1526

         〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田1-8-15 梅田北ビル2階


 ちなみに。
 「猫たぬきのブログを見て予約しました~♪」と言っても、何も特典はございません(笑)
 しか~し!! 当日、客席の猫たぬきを見つけた方は、舞台がはねた後、目の前に立ってひとこと、「よさこい号」という合言葉を囁けば、「もっと四国」と返します。そのあと、「いっそ九州」と返してくだされば、猫たぬきが一杯奢ります!! 
 合言葉の意味がわかる方は立派な「どうバカ」です(笑)
 ムダにアツイ「どうでしょうトーク」で難波の夜を盛り上げましょうぞ!!

 今回、演じてくださる「摂河泉21」さんは、日ナレの卒業生で、劇団員は「声」を生業とするプロの方々。普段は、ラジオのお仕事などをなさっています。
 私はアニメに精通していないので、あまり声優さんというものに馴染みがなかったのですが、普通の役者さんと違って、やっぱり「声」がすごい。
 声が商品なのだから当然かもしれませんが、個性が声に凝縮されている。掛け合いのセリフでも、それぞれの声の個性が消えない。
 今まで洋画はすべて字幕オンリーで、吹き替えは嫌、と思っていたのが、今回の仕事を通して、吹き替えによる「声の個性」というものを再確認出来たような気がしました。

 吹き替えが嫌いになった決定的なものが、古い話になるけれど、「タイタニック」が流行った頃にまで遡る。
 話題作過ぎて、超満員の中で観る気になれなくて、映画館では観ていなかった。DVDになったらレンタルで観ればいいか、と思っていたとき、テレビで吹き替え版が放送されていた。
 その吹き替えを担当したのが、ジャックが妻夫木聡氏で、ローズが竹内結子嬢だったと記憶している。これが…酷かった。
 妻夫木聡氏も、竹内結子嬢も、当時から演技が上手いと言われていた役者だったと思うが、声だけにするとあまりにも棒読み。ストーリーに感情移入も出来ない。プロの声優との力量があまりにもあり過ぎた。
 もちろん、役者の中にも声優と兼任する人も多いが、やはり両立出来る人は才能が違うのだ。生半可に手を出すものじゃない、と思う。
 あれからだもん。「洋画は字幕以外観ない」と決めたのは。(もちろん、その後、「タイタニック」は字幕版を観ました)
 でも、これからは「吹き替え洋画」も解禁。
 「洋画は、字幕と吹き替えの両方を観て二倍楽しもう!!」(←何の宣伝?)
 声のお仕事って大事だな、と思いましたよ。
 吹き替えの声ひとつで、作品のイメージ変わっちゃうんだもの。

 脚本家の仕事は、脳内で生み出した架空の人物を、紙の上、二次元の世界へ送り出すこと。
 その二次元の人物に命を吹き込み、三次元の世界へ送り出すのは、演出家の先生であり、その役を演ずる役者さんたちである。
 脚本が決定稿になった今は、私の手を離れ、演出家の先生や、役者さんたちに委ねられた登場人物が、舞台の上でどんな人生を生きるのか?
 声の素敵な役者さんたちが演じると、どんな風になるんだろう?
 公演まであと一ヶ月。今からとても楽しみにしています。

 さてさて。
 告知と長い前フリが終わり、ここからが無駄に長い猫たぬきブログの本編ですが、脚本のネタバレをしてしまうと面白くないので、舞台の内容については書きませんが、ちょっとだけご紹介しましょうか。(どっちやねん)
 「DOOR!」というタイトル通り、「ドア」から始まる物語です。

 公演チラシに載っている煽り文句は、
     『出て行きたい男の思いをよそに、勝手に入ってくる男、女、女…。
     勘違いと思い込み、男と女の会話は、微妙にすれ違って…。
     草木も眠る真夜中に、六畳一間で大混乱が巻き起こる!!』

 最近は二人芝居ばかり書いていたので、一幕一場の会話劇を書くのがクセになっているのか、登場人物が7人に増えたにも関わらず、この舞台、場面転換はありません。リアルタイムに物語は進行していきますので、観に来てくださる観客の方々は、セリフのない8人目の登場人物のように、臨場感も一緒に味わっていただけると嬉しいです。

 そうですな。
 今回は、猫たぬきの「脚本が出来るまで」を書きましょう。
 しかし!! しかし決してこの先を読んで「脚本を書く人間は皆変人」と決め付けることなかれ!! これはあくまでも「猫たぬき個人」のお話であります。

 脚本の最初は、脚色(小説や漫画などの原作を脚本スタイルに書き換えること)でない限り、何もないところから始まる。
 そう。
 すべては想像、妄想から始まるのです。
 ストーリーから考え始める人もいれば、時代や場面設定から考える人も、人物から考える人もいる。
 私の場合は、たいてい人物から。もしくは、ひとことの「セリフ」から。
 主人公は男か、女か? 年齢は? どんな性格? その性格は、どんな人生から生まれた? そのセリフは、どんな気持ちで発したものか? 突き詰めて考えれば考えるほど、登場人物は、自分の中でリアルになっていく。
 友人に、「妄想作家」「妄想爆発人生」と言われているが、あながち間違いではない。想像力、妄想力なくしては、脚本家の仕事は成り立たない。
 私の脳内に、リアルな人生を背負った一人の青年が宿る。

 脚本を書き方として、物語は、起承転結で出来ているので、きちんとした構成を作り、話のエピソードを積み重ねていく作業をし、始まりから展開させてエンディングに向かって進んでいくように物語を作っていく。
 登場人物が決まると、普通は、構成を組み、この起承転結に沿ってエピソードを積み重ね、ストーリーを固める作業をするのが常であるが、私はほとんどしない。人物設定の時間が8割を占めていて、人物が決まり、テーマとストーリーが決まり、何となくの物語のカタチが見えたら、エピソードうんぬんはすっ飛ばして書き始めていく。(このお手軽さが、のちのち自分を苦しめる羽目になるのだが…)

 しかし、苦しむことがわかっていても、シナリオ学校で習ったことを無視しても、こういう作り方をするにはワケがある。
 最初から最後まで物語を型にはめてしまうと、私の場合、セリフが出てこないのだ。
 セリフは、「生きて」なくては意味がない。と、私は常々思っている。
 私たちの人生が明日どうなるかわからないのと同じで、主人公が物語の中でどんなセリフをしゃべるのか、最初から決まっているわけではない。ひとつのエピソードで書き進めていくうちに、登場人物が動き始めて、セリフを語り始めるのだ。

 なので、一旦出来た脚本は、直せば直すほど、セリフが違ってくる。
 環境や話の方向性は同じでも、エピソードが変わると、セリフは変わる。意識的に変えようと思っているわけでないのだが。
 私が生み出した架空の主人公であり、脳内にしか存在しない人物であるが、いつの間にか彼らはそれぞれに意思を持ち、時には私に憑依したかの如く、私の口を使ってセリフを言わせるときがある。(夜中にブツブツとひとり言を言ってるさまは、客観的に見るとかなり奇異なものであると思われる)
 書いているときの私は、作者であり、ひとり何役もの役者であり、同時に一番最初の観客でもあるのだ。
 パソコンのキーを叩きながら、おのおののセリフを口にしながら、時には笑い、涙を滲ませ、エピソードやセリフにツッコミを入れている。
 草木も眠る丑三つ時、机の前、パソコンに向かっているが、慢性的な睡眠不足でハイになってるときなど、すでに自分が何者で、何をやっているのかわからなくなっているときがある……。
(注・当人の感想です。脚本家すべてが「おかしな人」なわけではありません)

 書いている間は、寝ても醒めても脚本のことだけを考えていたいので、書いている2ヶ月間は、頭の中に登場人物が雑居状態だ。おそらく書いてるときに、精神科の先生に会えば「多重人格です」と診断されるかもしれない…。
 決定稿が出たあと、脳内に同居していた登場人物たちは、「脚本 DOOR! 登場人物」のフォルダーに整理されて行ったが、時折、ふとした瞬間、頭の片隅のフォルダーから抜け出して、彼らのセリフが口をついて出てくるときがある。  
 そのとき、彼らのその後の人生を考える。
 舞台で演じられる芝居は、彼らの人生のほんのを2時間弱を切り取っただけだが、その後も私の中で彼らの人生は続いている。
 あれから貴之はどうしたのだろう? 倫子は? マリは? みんなは、今、どんな人生を生きているのだろうか…?
 悩んでも、泣いても、つまずいても。
 幸せだと思える人生であって欲しい。彼らを生み出した作者としては、そう願ってやまない。
 脚本を、登場人物を、私はずっと愛してる。

 人生は、楽しいことばかりじゃない。
 辛いことも、ままならないことも、どうしようにも抗えないこともある。
 だけど、みんな必死に生きてる。
 「ドア」で隔てた、他人との距離。
 その「ドア」を開けることによって交錯する、人と人の人生。

 「ドア」を開けるべきか? 開けざるべきか?
 その答えのひとつが、舞台「DOOR!」にある。

 観るべきか、観ざるべきか?
 それは、あなた次第である。


日ナレ付属劇団
摂河泉21 第8回本公演

  『DOOR!』~開けるべきか、開けざるべきか~

(日時) 11月 9日(金) 19:00
         10日(土) 15:00/19:00
         11日(日) 14:30/18:00

     ☆受付・開場は開演の30分前

     ☆日時予約制(全席自由)

     ☆チケット料金 前売 2500円
                当日 3000円

(場所)  TORII HALL
        大阪市中央区千日前1-7-11 上方ビル4階
        TEL 06-6211-2506

            地下鉄「難波駅」または「日本橋駅」下車
            なんばウォークB20 階段出口

(チケットのご予約・お問い合わせ)

    (有)澪クリエーション http://www1a.biglobe.ne.jp/mio/  (←HPアドレスです)
             TEL 06-6377-1525
             FAX 06-6377-1526

         〒530-0012 大阪府大阪市北区芝田1-8-15 梅田北ビル2階


 大阪在住、もしくは、11月大阪へ行くご予定のある方、ご予約お待ちしております♪


2012-10-12 04:21  nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
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コメント 6

COLE

おおめでとうございます!
by COLE (2012-10-14 03:59) 

猫たぬき

COLEさん、いつもありがとうございます^^;
久々に脚本の仕事をしました~。
もし舞台が東京だったら、COLEさんにも観に来ていただけたかなぁ……と思ったりしてるのですが^^;
by 猫たぬき (2012-10-14 05:37) 

COLE

アハハ、気長に待っています
by COLE (2012-10-14 08:12) 

えみこ@自転

素敵な舞台になってることを祈ります♪o(^-^)o
やっぱ「子の発表会を観る親の気持ち」に
近いものがあるのかな~?
by えみこ@自転 (2012-10-19 06:10) 

猫たぬき

COLEさん^^;
ホント、東京進出は、気長~にお待ちください(笑)


by 猫たぬき (2012-10-27 02:31) 

猫たぬき

えみちゃ~ん、お久しぶり!! ブログ読んでくれてるのね♪嬉しい^^;

素敵な舞台になってること私も祈ってる~♪
えみちゃんたちと作る舞台は、稽古からじっくり作る過程を見られたけど、今回は当日まで何もわからないからね~。でも、それもまた楽しみ♪
脚本は分身だから、確かに「子を観る親の気持ち」に近いかもね^^;

また、ゆっくりお茶しながら演劇談義しようね~♪


by 猫たぬき (2012-10-27 02:36) 

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